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現在、多くの人々が米国の景気後退を予測している。最新の推定によれば、2022年の第1四半期と第2四半期における米国の経済成長率は、それぞれマイナス1.6%とマイナス0.6%だった。

第3四半期の成長率


残念ながら、第3四半期の見通しもあまり良いとはいえず、成長率はほぼゼロと予測されている。第3四半期GDPに関する最初の公式推定値は、10月下旬に発表される予定だ。

ここで本来なら、景気後退の厳密な定義は、2四半期連続のマイナスの経済成長ではない、というテクニカルな議論が必要になるだろうが、とはいえ経験則としては有用だ。実際、過去数十年に関していえば、全米経済研究所(NBER)が景気後退を発表したタイミングと、2四半期連続のマイナスの経済成長は、ほぼ完全に一致している。そのため、経済成長率の数字からすれば、米国はすでに景気後退の局面に入っていると言うべきかもしれない。

雇用市場


米国経済の全体については期待できそうにないが、これまでのところ比較的良好なのは雇用だ。最新の雇用状況リポートによれば、2022年8月時点での米国の失業率は3.7%だった。それ自体の絶対値として見た場合には、低い数字だ。

近年の景気循環の大半において失業率が4%を切ることはなかったので、現在の米国の雇用状況は、近年まれに見る良好な状態といえる。しかし、ここにも暗雲が垂れこめている。最新データによると、失業率はわずかに上昇しており、これは景気後退の前兆かもしれない。

景気後退のその他の前兆


景気後退の前兆は、他にもある。景気予測での有用性が実証されているイールドカーブ(利回り曲線)が、逆イールドを示しているのだ。

多くの人々が最重要と考える、3カ月金利と10年金利の関係はまだ逆転していない。しかし、逆イールドカーブが現れたことは、1年以内に景気後退局面に入る可能性を強く示唆する。

株式市場


株式市場にも楽観ムードは見られない。もちろん、株式市場のリアクションは変動が大きく、米国経済に限らず多くの事象に過剰反応しがちだ。それでも、現在の弱気市場は、米国経済が今後直面する問題を見越しているのかもしれない。

翻訳=的場知之/ガリレオ

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