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Shutterstock(写真はイメージ)

SEIKOのGPS時計を誕生日に買った。

大学を出て働き始めてから20数年、これまでハイブランドのバッグや靴、時計など一つも持ったことがなかったし、若い頃のお給料の1カ月分くらいの大きい買い物をするなら、そのぶんのお金を旅行や移住・引っ越し費用、学校など経験や知識に費やしたいと思っていて、実際そうしてきた。今もその傾向はそんなに変わらないのだが、生まれて初めて数十万円するものを自分で買って身につけてみて、そのつくりの繊細さや機能美に感嘆するほかに、新しい発見があった。

この時計にふさわしい自分でありたい


それは、「この時計にふさわしい自分でありたい」、という思いが湧いてきたことだった。モノ由来の、ある意味自分を律するようなポジティブな気持ち。モノが、自分を良い方向へ導こうとしてくれていて、ある種の自信を与えてくれているような感覚。「形から入る」「ポジションが人を作る」という考え方に共通しているかもしれない。


筆者が購入した、「セイコー アストロン ソーラーGPS SBXC004」(旧モデルで現在は生産終了、現行のバージョンはこちらから https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/astron/stxd002)

全社員の「階級」を自由閲覧できる組織、アマゾン


私が以前働いていたアマゾンという会社は、期待込みで昇進させる文化がなく、昇進や職務上の階級づけの仕組みに関しては少なくとも、「ポジションが人を作る」とはある意味逆の考え方をとっていたように思う。アマゾンでは、「ジョブレベル」という職務階級を表す数字が存在し、それぞれのレベルの要件がきわめて明確に文書化されていた。例えば大学卒の新卒採用者はレベル4、創業者のジェフ・ベソス氏はレベル12、など。

それだけでなく、ベソス氏のレベルも含め、社内のすべての人のジョブレベルを社内にいるすべての人が閲覧可能な環境にあった。

例えば、同じプロジェクトマネジャーという職種でも、数段階違うレベルが存在していて、レベルが上がるにつれて、求められる期待値や守備範囲の広さが大きくなり、担当するプロジェクトの複雑性やスケールの大きさが上がっていく。また、レベルごとにどのくらいのインパクトを組織に対して与えることが期待されているかを記した文書が、エンジニア、セールス、プロダクトマネジャー、データアナリストなど職種別に細かく存在し、マネジャーや上のレベルの人でなくとも、誰でも閲覧できる環境にある。

さらに、昇進は必ずしも人を管理する立場になるということではなく、同じロールで、高い階級が付与されることを意味した。もちろん、レベルが上がる(=昇進する)とお給料も連動して上がる。

文=高以良潤子 編集=石井節子

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