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最先端の経済誌「Forbes JAPAN」の記事紹介

ヘッドスパアーティストの山崎達也

あらゆる職業を更新せよ!──既成の概念をぶち破り、従来の職業意識を変えることが、未来の社会を創造する。「道を究めるプロフェッショナル」たちは自らの仕事観を、いつ、なぜ、どのように変えようとするのか。『転職の思考法』などのベストセラーで「働く人への応援ソング」を執筆し続けている作家、北野唯我がナビゲートする。

実力のうわさが口コミで広まったゴッドハンド、次々と顧客をとりこにできる理由とは?


北野唯我(以下、北野):USJやディズニーランドに行ったら、それまでの自分とは違う感じになって帰ってくるじゃないですか。ヘッドスパを受けていて、同じようなストーリー性を感じました。

山崎達也(以下、山崎):30歳で独立した当時、首、肩、胸元をマッサージしてブローまでする男性のヘッドスパサロンはなかったですね。

幼稚園のときから美容師になりたかったんですが、親が「大学4年間で得られるものもある」というので、四大に通いながら通信教育で美容免許を取りました。でも、美容師になったのが周りより遅いのに加えて不器用でした。カットするのも、パーマを巻くのも、カラーを塗るのもド下手。唯一、お客さんに喜んでもらえたのがシャンプーだったんです。

多分、僕はカットでそんなには有名になれない。28~29歳ぐらいになると未来が不安になりました。自分がいちばん好きで、やっていて楽しくて、人が喜ぶものを考えたらヘッドスパだったんです。アシスタントがなんとなくやるイメージを逆手に取って「これを生業(なりわい)にできるんじゃないか?」と。

北野:普通、そこを切り出してビジネスにしようと思わないからこそ挑戦したんですね。

山崎:超ニッチで、技術者が嫌がる面倒くさいことを徹底的にやろうと。

北野:独立にあたり「ヘッドスパはこういうことなんだ」と確信を得たタイミングはありましたか。

山崎:美容室を辞める1カ月前に「これだ!」という技術がわかったんです。月2回ヘッドスパをさせていただくお客様がいるのですが、ある日、より「頭の筋肉」にアプローチすることを意識しました。

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ひと通りやって終わった後、お客さんがパッと振り向いて「今日のヘッドスパ、なんだったの!」と。仕上がりも顔も、全然違う。それまで意識せずできていたとは思うんですが、専門店でこの技術を徹底的に追求していこう、と腹を決めました。

文=神吉弘邦 写真=桑嶋 維

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