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1本500mlで38万5000円の「零響」

1本500mlで、38万5000円。この最高級の日本酒が、今、売れているという。その名は「零響(れいきょう)」(新澤醸造店)。世界で999本の限定販売だ。一体、どのような人が購入しているのだろうか。

「私たちの取り扱いだけでも、年間100本単位で売れています。特に香港、シンガポールの富裕層の方々が購入されていますね」

こう語るのは「零響」を多く取り扱っている、オンラインの日本酒専門店・さくら酒店(岐阜県・大垣市)の代表取締役 駒澤健氏だ。


さくら酒店の代表取締役 駒澤健氏

近年、日本酒の輸出が好調だ。財務省貿易統計によると、2009年には約72億円だった輸出額は、2021年には401億円以上にまで伸びた。実に12年連続で、前年を上回り続けている。特に2021年の伸びは凄まじく、前年比166.4%となっている。

その主な理由は、コロナ禍からの経済活動の回復により、営業再開した海外のレストランでの日本酒の注文が増加したこと。海外では特に高価格帯の日本酒が人気を集めているという。

「桁違い」の日本酒


富裕層の人気を集める「零響」は一体、どのような日本酒なのだろうか。「零響」の凄みをよく表しているのが、その「精米歩合」だ。

「精米歩合」とは、精米して残った米の割合を表したもの。日本酒造りでは一般的に、米の表層部分が雑味の原因になるとされている。つまり米を多く削れば、雑味の少ない、華やかな香りの日本酒になるといえる。

平均的な日本酒では、米の70%前後を使用する。これが大吟醸の名を冠した日本酒だと50%以下となる。だが、「零響」の「精米歩合」は一般的な大吟醸を遥かに凌ぐ、0.85%。つまり、米の99.15%を削り、残りの0.85%だけで醸しているということになる。文字通り「桁違い」の日本酒造りなのだ。

「桁違い」なのは、何もお酒だけではない。日本酒を包みこむ「箱」も、「最高峰」に相応しいものとなっている。



化粧箱のなかには、伝統工芸である組子細工の技術を用いた箱が入っている。この箱は、ひとつひとつが職人による手作り。1日に最大3箱しかつくることができないという「特注品」だ。

文=下矢一良

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