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ハロウィンの大騒ぎやコロナ禍での路上飲みなどで度々“不適切な飲酒”が問題となってきた渋谷。そんな渋谷で、「お酒の飲み方の多様性」を尊重し合える社会をつくろうと、「渋谷スマートドリンキングプロジェクト」が発足した。

立ち上げたのは、アサヒビールと電通デジタルの合弁会社として2022年1月に設立した「スマドリ」と、一般社団法人 渋谷未来デザイン。学生に向けた適正飲酒啓発セミナーの実施や情報発信をすることで、飲酒のトラブルを防止し、安全・安心で魅力あふれる街づくりを目指している。

6月末には渋谷センター街に、お酒を飲まない&飲めない人も楽しめるバー『SUMADORI-BAR SHIBUYA』もオープンさせ、リアルな場所から発信している。

プロジェクトの狙いや展望について、スマドリCMOの元田済と、一般社団法人 渋谷未来デザイン 理事・事務局長の長田新子に聞いた。


(左から)一般社団法人 渋谷未来デザイン 理事・事務局長の長田新子、スマドリCMOの元田済


──新会社「スマドリ」立ち上げ経緯について聞かせてください。

元田:スマドリはアサヒビールのグループ会社なのですが、設立の背景には、アサヒビールが2020年12月に「スマートドリンキング宣言」をしたことがあります。

スマートドリンキングとは、お酒を飲む人・飲まない人、飲める人・飲めない人、飲みたい時・飲めない時、あえて飲まない時など、様々な状況や場面における“飲み方”の選択肢を拡大し、多様性を受容できる社会を実現するために商品やサービスの開発、環境づくりを推進していくことです。

当時、海外の大手ビール会社を中心に「責任ある飲酒」に関する活動が広がり、「ソバーキュリアス」のように、お酒は飲めるがあえて飲まないというライフスタイルも定着してきていました。

──日本でも、飲むことを強要する文化が減り、コロナ禍で宴会も減少するなど、価値観が変わってきていますよね。

長田:渋谷でも、以前の世代と比べると、飲酒とつながるイベント自体が少なくなっている印象はあります。特にコロナ禍では大学生は大学に通えず、社会人も同僚や取引先と飲みに行く機会は減ってきていますよね。

元田:アサヒビールが過去に行った調査では、若い人ほど会社の飲み会を好まない傾向がありました。そしてそれには、「ビールでの乾杯」「上司や先輩との楽しめない雰囲気」「無理して飲まないといけない」という多様性への配慮の欠如という理由がある一方で、「飲みの場に呼んでもらえないと会社の情報が入ってこない」「仲良くなる機会を失ってしまう」といった悩みの原因になっていることもわかりました。

文=小谷紘友 取材・編集=田中友梨 撮影=小田光二

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