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Asia

フィリピンの港湾業界の大富豪のエンリケ・ラゾン・ジュニアは、マニラに本拠を置くグローバルな港湾管理会社「インターナショナル・コンテナ・ターミナル・サービシズ(ICTSI)」を保有している。

フォーブスの試算で56億ドル(約7430億円)を保有するラゾン・ジュニアは、フィリピンの富豪50人リストで3位につけている。

ICTSIの年間純利益は、貨物の取扱量の増加と輸送料金の上昇により2021年に4倍に伸び、過去最高の4億2860万ドルを記録した。さらに、今年上半期の純利益も2億9450万ドルに急増した。ICTSIは、マニラの旗艦港に150億ペソ(約360億円)を投じて設備を改良するなど、世界各地のターミナルで貨物処理能力を高めている。

同社は先月、ジャカルタの東約790kmに位置するラモンガンリージェンシーにある多目的港湾ターミナルの株式の過半数を4650万ドルで取得し、グローバルな事業展開をさらに拡大した。

ラゾン・ジュニアは、カジノ事業への注力も継続しており、パンデミックの影響で2年間赤字だったマニラのカジノリゾート「ソレア」を運営するブルームベリー・リゾーツを、今年上半期に黒字に転換させた。同社は来年オープン予定の2つ目のカジノリゾートをケソン市で建設中で、5月にはマニラの南のカビテ州のウォーターフロントにある280万平方メートルの土地を76億ペソで購入した。

一方、ラゾン・ジュニアは、自身が経営するプライム・インフラストラクチャ・ホールディングス(Prime Infrastructure Holdings)を通じて再生可能エネルギーへの投資を強化しており、建設費用が約30億ドルとされる世界最大の太陽光発電所の建設計画をルソン島で進めている。このプロジェクトの資金調達のため、ラゾン・ジュニアは今年10月にフィリピン証券取引所にプライム・インフラを上場させ、最大282億ペソを調達する計画だ。

編集=上田裕資

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