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世界38カ国、800万人が愛読する経済誌の日本版

モバイルクルーズ代表取締役 / De-Tales ltd.ディレクターの安西洋之

日本の企業が世界に出るときに足りないものは何か。そのひとつが“クリエイティビティ”だとしたら、どうしたら乗り越えていけるのか。

Kitchen&Companyの中道大輔がナビゲートするPodcast「VISION TO THE FUTURE」とForbes JAPANがコラボレート。国内外で活躍する“視点”のあるゲストとともに、考え、発信していく。

8月15日配信は、ミラノと東京を拠点にビジネスプランナーとして活躍する、モバイルクルーズ代表取締役 / De-Tales ltd.ディレクターの安西洋之がゲスト。活動の拠点となるイタリア行きのきっかけや、日伊における教育の違いなどを聞いた。


中道:今回ゲストとしてお迎えする安西洋之さんは、東京とミラノを拠点にビジネスと文化のデザイナーとして活躍されています。特に欧州とアジアの企業間提携の提案や商品企画、販売戦略、欧州向けのローカライゼーション、デザインを通じた異文化理解のためのアプローチなどに取り組まれています。

近著の『新・ラグジュアリー ──文化が生み出す経済 10の講義』や『「メイド・イン・イタリー」はなぜ強いのか?  世界を魅了する“意味”の戦略的デザイン』など、多くの著書もお持ちです。

安西:よろしくお願いします。

中道:僕自身は、Forbes JAPAN Webで連載されているコラムで初めて安西さんを知りましたが、今の安西さんはどのように形作られていったのでしょうか。

安西:嫌いなものを好きになることがたくさんあったというか、自分の偏見や先入観が一つ一つ壊されていって、今に至っています。

イタリアも嫌いだったのに住むようになったし、ラグジュアリーもさほど興味がなかったけど、すごく興味が出てきました。イタリアに行って、32年になります。

中道:イタリアに行くきっかけは何でしたか。

安西:1980年代、アメリカのGMグループだったいすゞ自動車に在籍し、ヨーロッパのGMグループの会社などにエンジンやトランスミッションを供給する仕事がきっかけでした。当時、GMが英国メーカーのロータスを買収したことで、ロータスがトヨタと開発していたエランという車種がいすゞに回ってきたことがあります。

僕自身は営業でしたが、そこからロータスといすゞのビジネスコーディネーションの役割を担うようになり、米GMと英ロータスの違いを目の当たりにし、いろいろとわかるようになりました。

例えばロータスは、新しい車を作るにも図面からではないんですよね。まずプロトタイプをつくってから図面を引き、オーダーするやり方をします。車の作り方以外にも、1980年代にロータスがスマートだったロゴをオリジナルに近いデザインに戻した際のエピソードも勉強になりました。



彼らは歴史から考える以上、オリジナルに近いロゴに戻ることは必然だという考え方。当時の日本ではコーポレート・アイデンティが流行っていましたが、そんな考えは聞いたことがありませんでした。そこから、新しいコンセプトでも歴史や文化を掘り起こすところにヒントがあるとわかりました。

大量生産・大量消費であればアメリカ方式が最適ですが、その道を取らない場合はヨーロッパに面白みがあると感じはじめ、そこからヨーロッパでどうやって仕事をするかを探り始めました。

中道:なるほど。

文=小谷紘友 編集=鈴木奈央

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