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子どもには東大より「スタンフォード大を目指させるべき」? スタンフォード大邦人コーチが見た「日米」のリアル


アメリカのカレッジスポーツは、前述のNCAAという組織にがんじがらめに縛られている。日本人からすると目玉が飛び出るぐらい厳しいルールによってだ。

それらのルール、考え方のベースになっているのは、「学生の本分は勉強」だ。競技によってルールに違いはあるが、我々フットボールの主なルールを、以下にまとめてみる。

・シーズンは、8月~11月の4カ月のみ。それ以外はオフシーズン

・シーズン中の活動時間は、週に20時間まで(毎週土曜日ある試合の時間も含む。アメリカンフットボールは、練習時間の半分強がミーティングに費やされるスポーツなので、フィールドで2時間練習ができるのは週に一度だけ)

・オフシーズン中は、アメリカンフットボールに関する生徒とのミーティングも許されない

・評定平均2.3(4.0満点)取得が競技を続ける条件。一定の単位数を下回ると、練習にも試合にも参加できない

・ウェイトトレーニングを行うことはいつでも可能。ただし週に8時間以内

日本の、スポーツしかやらない、スポーツだけをすることが(社会から)許されている、スポーツだけやることを強要されているようなアスリート、または、それを許している人々は口をそろえて言うだろう、

「それ以外の時間、生徒は何をしてるの?」

──そうです、勉強です。

そして社会で仕事をしている人は、言うだろう。

「それ以外の時間は、コーチはなにをしているの?」

──そうです、リクルーティングです。

もちろん、大学のレベルにもよるだろうが、勉強をしないと、自分の愛するスポーツ競技ができないことは、確かなのである。

もう、ご理解いただけたことだろう、このような限られた時間の中で勝利という結果を出すには、できるだけ良い素材のアスリートをリクルーティングする事が、最も合理的、かつ最善の方法なのである。

文=河田剛 編集=石井節子

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