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日本生まれのドリップパックコーヒーでナスダック上場を果たした「NuZee Inc.」

日本の企業が世界に出るときに足りないものは何か。そのひとつが“クリエイティビティ”だとしたら、どうしたら乗り越えていけるのか。

Kitchen & Companyの中道大輔がナビゲートするPodcast「VISION TO THE FUTURE」とForbes JAPANがコラボレート。国内外で活躍する“視点”のあるゲストとともに、考え、発信していく。

8月8日配信は、日本生まれのドリップパックコーヒーでナスダック上場を果たした「NuZee Inc.」社長兼・最高経営責任者の東田真輝がゲスト。“日本人として初”と話題ともなった上場までの背景と今後の展望を聞いた。


中道:前回、NuZee創業期までのお話を中心にうかがいましたが、今回はナスダック上場までのプロセスについてお聞きしたいです。どのようなマインドセットで上場まで進んだのでしょうか。

東田:NuZeeは、初期段階から複数の株主がいました。そして、会社と株主にとって、上場は最上の選択で、そこに議論の余地はなかったと思っています。それと、上場自体も特別なものでなく、財務戦略の一つだと考えています。

会社をスタートしたときに「一緒にやりたいね」と話に乗ってくれた株主は純投資になります。投資には2つの理由しかなく、1つは応援で、もう1つは儲けること。そして、投資での儲けも2つしかなく、1つは株価の上昇や株の売却で、もう1つは配当になります。そう考えると、株主にとって上場が最もメリットを享受できるため、早い段階から上場は視野に入れていました。

上場してから、「すごいね」とよく言われますが、私はそうとは思っていません。なぜなら、上場までには明確なルールがあり、その手順通りに進めば上場できるからです。

実際に上場してみると、思った以上に反響がありました。そのなかでも最も良かったのは、いい人材が集まってくることです。アメリカでは本当に人材確保が難しいです。特に私が英語が上手なわけでもなく、アメリカの学校を卒業したわけでもなく、ネットワークもなかったのも大きいかもれないですが。

それが上場によってNuZeeの情報がオープンになり、入社前に会社の状況かを調べられるようになった。ストックオプションなどの経済的報酬も考慮してだと思いますが、優秀な人材が集まってくれるようになりました。全然違います。

中道:僕は以前リーバイスでマーケティングディレクターを担当していたのですが、当時、上場にあまりいいイメージを抱いていませんでした。会社は誰のものかと言えば、理論上は株主のものなので、彼らに何かを言える立場ではないのですが、株主優先の議論がしっくりこないというか。カルチャーや人との繋がりも大事にすべきだとも考えていたので、そのギャップに困惑もしていました。

自分自身で会社を立ち上げて8年ほど経った今は、東田さんの話された人材やお金、時間を考慮すると、上場にもまた違った違う側面があるのではないかと思うようになってきました。自分自身、上場に対する考え方が変わってきている時期だったので、今の話は非常に勉強になりました。

文=小谷紘友 編集=鈴木奈央

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