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東田:ドリップパックも実は誰でもできることで、別に私がやらなくて、いつかどこかで誰かが始めたはずです。僕が関わっているのも巡り合わせで最後までやりたいですが、同じように大きなチャンスは、日本の生活の中に溢れています。それらにどう巡り合うのかがビジネスの面白いところで、海外で差別化して販売できるチャンスでもあります。

NuZeeとしては、今後はまずアメリカでトップの加工会社になりたいと同時に、日本の生活様式を海外で展開するための窓口にもなりたいですね。

中道:素晴らしいですね。後者の方は僕が考えているミッションとイコールでので、最後にこの話ができてよかったです。

これまでリーバイスやナイキなど、グローバルブランドを日本で展開したり、反対に日本のブランドを世界に展開したりしてきた経験から、日本はアイデアの宝庫だと思うようになりました。日本は中間層が多いこともあり、スタンダードのレベルが世界一というか、当たり前のレベルや平均点が非常に高く、その中にアイデアもたくさんありますよね。ドリップパックもその1つだと思わされました。

それらは手を加える必要もあまりなく、言葉の問題も関係なく、海外にそのまま持っていけるはずです。もちろん、のちにアップグレードや浸透させるときには、多少のアレンジは必要になる可能性はありますが。

僕たちが飲食店を始めたのも、日本はミシュランの星の数が世界で一番多いのに、その海外展開・進出ができていないという思いがあるからです。海外で見るのは大体が寿司か焼き鳥か、現地のエッセンスの入ったフュージョン料理か。もっといろいろできる気がしていて、そこを自分なりに定義してやりたいんですが、飲食事業をやったことがないので、苦戦しながら進めているところです。

日本のいいものを海外に出していくというところで、やりきれていないのがもったいないんですよね。最近、自分たちで緑茶のブランドを始めたんですが、それは、世界中の“グリーンティー”の約9割近くが日本のものじゃないから、日本から出せるのではないかと思ったからです。


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農家の高齢化や商流、市場の変化などいろいろ理由はあるのですが、安く作らなければならない状況になっていて、お茶の産業が「子や孫には継がせたくない」という事業になってしまっている。10代・300年続いているような農家がそう考えるんです。すると、文化がなくなっちゃうんですよね。

そこで、視野を広げたとき、海外だと抹茶が今注目されていますが、本当の意味でのグリーンティーって出てない。そこを日本からできれば、農家も潤い、文化も守れて、世界にも喜ばれる。Win-Winですよね。日本の国内だけを見て行き詰まっていることがたくさんあるなと。

文=小谷紘友 編集=鈴木奈央

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