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中道:上場は次なるステップに進むための手段で、やらなきゃいけないこと、やりたいことがあるからということですよね。では、個人としても会社としても、今後はどのように考えていますか。

東田:会社としてやるべきことは本当にたくさんありますね。まずはドリップパックコーヒーの受託製造でのトップ企業を目指しています。

そもそも、ドリップパックコーヒーはアメリカではほとんど浸透していません。日本では年間30億杯のドリップパックが消費されていますが、アメリカでは私たちが製造している分がほぼ全てという状況。主流はカプセルにコーヒーが入っていて、マシンに入れると抽出されるKカップで、市場規模は年間150億杯と言われていています。

ドリップパックコーヒーは、マシンがいらないし、Kカップのように一杯ずつプラスチックのゴミがでるわけでもありません。私たちとしては、150億杯がすべてドリップパックに切り替わるとは考えていませんが、まずはアメリカで浸透させることに注力しています。

東田:実はやるべきことはシンプルで、ドリップパックを作り、工場を拡大し、「どうですか」とお客さんに提案するだけ。ただ、アメリカという大きな市場を考えれば、これだけに集中しても時間が足りないとも感じています。

中道:提案の仕方がたくさんあり、面白そうですよね。

東田:おっしゃる通りです。「プライベートレーベルを作りませんか」とか、例えばスターバックスのようにブランドが確立しているところに「ドリップパックコーヒーをラインナップに加えませんか」とか、ホテルに「客室に置きませんか」という提案もできます。いろいろあって面白いです。中道さんは、コーヒーをどう飲まれますか。



中道:ドリップパックでも飲みますが、堀口珈琲と組んで飲食店をはじめたこともあり、バリスタに淹れてもらうこともあります。ほかにも、バルミューダという電化製品ブランドのアメリカ進出をサポートしている関係から、自分でドリップして入れることもあります。ドリップパックは、キャンプに行くときにいつも持っていきます。

東田:いいですね。私はドリップパックを生活様式だと考えています。NuZeeは現状コーヒー会社であり、今はドリップパックを広めるだけでもいっぱいいっぱいですが、ひと段落ついたら、あるいは並行してでも、日本の生活様式や生活習慣そのものの輸出もしていきたいとも考えています。

実は特殊な商品やノウハウを自分で一生懸命に見つけたり開発したりしなくても、日本で当たり前のものを海外に持ち込むだけで差別化できます。人間はどこに行っても変わりませんが、文化や生活様式はそれぞれの土地で異なります。

文=小谷紘友 編集=鈴木奈央

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