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Clear 代表取締役CEO 生駒龍史

日本の企業が世界に出るときに足りないものは何か。そのひとつが“クリエイティビティ”だとしたら、どうしたら乗り越えていけるのか。

Kitchen & Companyの中道大輔がナビゲートするPodcast「VISION TO THE FUTURE」とForbes JAPANがコラボレート。国内外で活躍する“視点”のあるゲストとともに、考え、発信していく。

7月25日配信は、前回に引き続き、日本酒メディア『SAKETIMES』と日本酒ブランド『SAKE HUNDRED』を手がけるClearの代表取締役CEOである生駒龍史がゲスト。この先に見据える世界展開の戦略と、自らを動かす原動力について聞いた。


中道:前回に引き続き、Clearの代表取締役CEOである生駒龍史さんお迎えしてお届けします。

中道:手掛けられている日本酒ブランドですが、なぜ『SAKE HUNDRED』っていうんですか?

生駒:世界に酒という単語の認知を広げるためにも、『SAKETIMES』のように、“SAKE”は絶対に入れたいと考えていました。“HUNDRED”は、2020年のリブランディングで『100』という数字から“HUNDRED”というアルファベットに変えていますが、『SAKE HUNDRED』というブランド体験を通じ、心と身体、社会が100%満たされることを目指すという解釈で、ブランド名に入れています。

中道:このプロダクトを中心に、それらが満たされるプロセスがあるんでしょうか。

生駒:そうですね。どの側面からも満たされるものでなければならないので、化粧箱からその箱の開け心地、商品に添えられる手紙、飲み終わった頃に届くメールまで、すべてにおいてお客様が満たされているかどうかが問われます。それらすべてのブランドアクションはお客様のためであり、それを自分たちが忘れないためにもブランド名で表現しています。

中道:今の話を聞くと以前大きく関わったダイソン社を思い出しますね。掃除機で有名ですが、そのエンジニアであるジェームズ・ダイソンは「モノはちゃんと動いてなんぼだ」と話し、それが商品設計から最終的な消費者へのコミュニケーションに至るまで、すべてのベースになっています。

実際、彼の視点からすればそれまでの掃除機はゴミを全然吸っておらず、掃除機としてちゃんと動かすために、数千個のプロトタイプを作り、ダイソンの掃除機を生み出しています。

当時のジェームズ・ダイソンはブランドについてあまり語っていませんでしたが、彼の信念がそのまま企業としてのカルチャーになり、社員全員が同じ方向を向き、顧客にも伝わっていっているのではないかと。

『SAKE HUNDRED』も、100%満たされるという“HUNDRED”の意味合いが社内外に広がれば、日本酒だけでなく酒類業界全体にもトップダウンで波及する大きなビジョンだと言えます。

文=小谷紘友 編集=鈴木奈央

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