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2025年には世界の市場規模が35兆円に達すると言われている、チャットコマース市場。

数多くの企業が参入する中、この5月に総額50億円の調達を完了したジールスは、一際強い存在感を放っている。

「日本の接客・おもてなし体験をテクノロジーの力で世界へ届ける」というビジョンの下、AIチャットボットを活用したオンライン接客・購買体験を提供するジールス。そこでCTOを務めるのが、現在23歳の佐藤彗斗だ。

今から6年前、佐藤は名門校と呼ばれる高校の生徒でありながら、卒業と同時にジールスへ入社した。CTO就任時の年齢は、なんと20歳だという。

既に入社6年目となった今、彼は約80人が所属し、そのうち8割強を外国籍のエンジニアが占める開発組織のトップに立っている。最年少CXOでありながら、多様な人材のマネジメントを一体どのように行なっているのだろうか。

若きCTOの、人知れず積み重ねてきた努力の軌跡を辿った。

高校卒業と同時にジールスへ入社。大学進学への未練はなかった


かつて佐藤が通っていたのは、東大合格者数の多さで知られる麻布高校だ。

同級生は当たり前のように受験勉強に邁進する中、就職という異色な進路を選択したのはなぜなのか。きっかけは、ジールス代表取締役CEO清水正大との出会いだった。

「学校の課題で学生起業をテーマとした論文を書くことになり、高校1年生の時に複数の起業家にインタビューをしました。その中の一人が清水だったんです。日本が抱えている課題とその解決方法について熱く語る姿勢は、強く印象に残りました。

学校には“秀才”や“天才”と思える同級生や先輩はたくさんいたのですが、清水のように明確な課題意識を持ち、社会へ向き合っている人には初めて出会いました」

“明日から来ない?”という思わぬ誘いに、佐藤の胸は高鳴った。高校2年生になるとインターン生としてジールスで働き始め、卒業後はそのまま正社員となった。

大学進学への未練はなかった。もともと、受験のための勉強には今ひとつ興味を持てない自分がいたからだ。その一方で、スタートアップでの仕事はプロダクトを通じて世の中に直接的な価値貢献ができる点が面白く、そこには抗い難い魅力があった。

ジールスで働く。それが、18歳の佐藤が最も情熱を注げることだったのだ。

中学生の頃からロボットやゲームの製作に打ち込んできたので、プログラミングには自信があった。しかし、ジールスで求められる業務内容は多岐にわたった。未経験だったフロントエンドの開発にも挑戦し、徐々にフルスタックに成長。ジョインから1年が経つ頃には、マネジメントを任されるまでに成長した。

最初は3人のインターン生を見ることから始めた。しかし組織が急拡大し、開発組織の人数が20人を超えたあたりから、自身の振る舞いについて悩むことが増えたという。

「メンバーに仕事をどう任せるべきかは、最初はなかなか掴めませんでした。思い切って任せた結果、最終的に自分がカバーしなくてはならない事態に陥ってしまったこともあります。任せ過ぎは良くない。それに、任せるだけではなくモチベーションを保つ工夫をすることも大事なのだと、経験を通じて学んでいきました」

もともとは、自分で手を動かすことが好きな人間だった。でも今は、組織の中で求められる役割に徹している。そのことに対する違和感は、全くないのだという。

「チームで大きなことを成し遂げようと思ったら、マネジメントは誰かがやらなくてはなりません。ジールスが前に進むために必要なスキルだと思い、本からも必死に勉強しました」

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85%が外国籍。自分の中の「無意識バイアス」の存在に気付いた


佐藤は今、「プロダクト」「組織」「技術」の3領域でマネジメントを行なっている。

「プロダクト」については、開発の方向性を事業サイドとともに決定し、開発工程の全体管理を行なっている。「組織」については、多様なバックグラウンドを持つエンジニアが一体となって開発に向き合うための仕組みづくりや、グローバルスタンダードの導入に取り組んでいる。

「技術」については、チャットボットのアーキテクチャ設計や、自然言語処理の技術に関する研究開発を推進している。質の高い会話を生み出すことにより、ユーザーにより自然な形で購入してもらうためだ。

この三つの中で、佐藤自身が最も大きな気付きを得たのは、「組織」のマネジメントを通じての出来事だという。冒頭で述べた通り、佐藤は開発組織の85%を外国籍のエンジニアが占める組織を取りまとめている。それは決して簡単な仕事ではなかった。

「振り返ると、昔の自分は日本人のメンバーと外国籍のメンバーの間に、無意識のうちに線を引いていたように思います。外国人のメンバーには日本人メンバーよりも期待値を下げたり、ストレートなフィードバックを避けたりしてしまっていたんです」

ジールスに入るまで、外国人と接した経験はほとんどなかった。誰の心の中にも存在する“無意識バイアス”が、佐藤の適切なマネジメントを妨げてしまっていたのだ。

ところがある時、「外国人も日本人も変わらない、あるのは、単なるパーソナリティの違いだけだ」という認識に至ったのだという。

「そう思わせてくれたのは、初期メンバーの一人であるアーロンの存在です。組織の成長とともに出てくるさまざまな課題を乗り越える過程で、アーロンを含む外国籍のエンジニアには本当に助けられました。仕事を通じて『みんな一緒に走っている同じ仲間なんだ』という実感を持てたことが、自分が変われたきっかけだと思います」

変わるべきは、相手ではなく自分自身。

そのことに気付いた佐藤の謙虚さは、ジールスの開発組織に大きな影響を与えている。心理的な壁はなくなり、同じ目線で課題を共有できるようになった。すると外国籍のエンジニアからも積極的な提案が出始め、開発の品質は目に見えて向上したそうだ。

多様なメンバーが集う開発組織のトップに立つ者として、佐藤は自身の役割を明確に認識している。

「スタートアップは常に難題を乗り越えていかなくてはなりません。どうすれば非連続な成長を実現できるのか、メンバー全員が真剣に考えられるようなコミュニケーションを心掛けています。もちろんそこに、バックグラウンドの差による区別はありません」

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ビジョンへの共感があるから、お互いの違いを超えて協力し合える


圧倒的な成長スピード、偏見のない価値観──。若さは間違いなく武器だ。

その一方で、若さは不当に人から低く見られる要因にもなり得る。佐藤にとって、年齢がマイナスに働いた経験はないのだろうか。

「ジールスにジョインしてから今まで、年齢によるやりづらさを感じたことは一度もありません。当社には年齢や性別、国籍にかかわらずお互いにリスペクトし合える雰囲気があります。

お互いの違いを乗り越えて協力し合えるのは、会社のビジョンを何としても実現したいと思っているメンバーが集まっているからだと思います」

かく言う佐藤自身も、自分は“ビジョンドリブン”な人間だと自覚している。

「エンジニアの中には、向かう方向がどこであれ、目の前の問題が面白ければそれで良いと考える人も多いです。でも自分はそうではありません。叶えたいビジョンがなければ、さまざまな問題を乗り越えることはできませんから」

佐藤たちが目指すジールスのビジョン「日本の接客・おもてなし体験をテクノロジーの力で世界へ届ける」。その実現のために、CTOとしてやるべきことは山積みだ。

「今後については、会社としてはグローバルで必ず結果を出したいです。今当社がR&Dとして取り組んでいる自然言語処理は、会話の表現の幅を広げることによってユーザー体験を大幅に向上させる可能性を持つものなので、当面はここに注力していきます。ジールスが事業や組織の側面だけでなく、技術の面からも注目されるように、開発組織を育てていきたいです」

CTOという肩書を脱いだ、一個人としての佐藤彗斗の今後についても聞いてみた。

「僕自身は、役割に関するこだわりが本当にないんです。やりたいのは、ドラえもんのようなロボットの提供を通じて、みんながモチベーション高く働ける社会を作ること。そこに最速で向かっていけるなら、僕はどういう役割でも構いません。その時必要とされる場所で、力を発揮したいです」

かつての同級生は大学生活を終え、今頃ようやく社会人として活躍し始めた頃だろう。

あの時の進路選択は正しかったのか。そんな疑問が浮かぶ隙がないほど、佐藤は目の前の道に邁進している。その眼差しには、どんな困難を前にしても決して自分を見失わない強さがある。

佐藤が実現したいと願うことなら、きっと何だって叶えられるだろう。彼はまだ23歳なのだから。

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