Photo by Chip Somodevilla/Getty Images

米連邦捜査局(FBI)は6月30日、投資家から数十億ドルを騙し取った暗号通貨詐欺の主犯格とされるルジャ・イグナトヴァ(Ruja Ignatova)を、Ten Most Wanted(最重要指名手配犯10人)のリストに追加した。

FBIによると、ブルガリア出身のイグナトヴァは、「ビットコインキラー」と称する暗号通貨の「ワンコイン」を2014年に設立し、投資家から資金を騙し取っていた。

イグナトヴァは、自らを「クリプトクイーン」と名乗り、暗号通貨ブームに便乗してこの分野への投資を十分に理解していない人々を食い物にしたと当局は述べている。ワンコインは、被害者たちから40億ドル(約5400億円)以上を騙し取ったとされる。

ワンコインは、本物の暗号通貨とは異なり、現実の商品の購入には使えず、「実際の価値はなかった」と元FBI副長官のウィリアム・スウィーニー・ジュニアは2019年の声明で述べていた。イグナトヴァは、このコインを購入した被害者らに、ねずみ講的なスキームで家族や友人を勧誘させていたとFBIは述べている。

FBIはイグナトヴァの逮捕につながる情報に対して最高10万ドルの報奨金を用意しており、彼女をTen Most Wantedのリストに加えることで、事件への注目が高まることを期待すると述べている。

イグナトヴァは、70年以上の歴史を持つこのリストに掲載された11人目の女性だ。彼女の前には、2016年に隣人の妊婦を胎児と共に射殺したシャニカ・S. マイナーがTen Most Wantedに追加されていた。

イグナトヴァが最後に目撃されたのは2017年10月の、ブルガリアのソフィアからアテネに移動中のことで、その直前に当局は彼女の逮捕令状を発行していた。その翌年に、イグナトヴァを5件の詐欺および陰謀罪で起訴するための起訴状が発行されていた。

FBIは、イグナトヴァが失踪する前に、「贅沢なライフスタイル」を送っていたことを指摘した。彼女の弟のコンスタンチン・イグナトヴァは、2019年にワンコインのスキームに関連した詐欺とマネーロンダリングについて有罪を認めている。ユーロポールも先月、イグナトヴァを最重要指名手配リストに加えている。

編集=上田裕資

仮想通貨

PICK UP

あなたにおすすめ