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2022年の第1四半期に、史上最大の利益と最高の納車台数を記録したテスラは、第2四半期も好調を維持するはずだった。しかし、今月まで続いた中国でのロックダウンと、新工場の本格稼働の遅れを理由に、アナリストは間もなく発表される納車台数の見通しを下方修正している。

フォーブスがまとめた、アナリストたちの第2四半期のテスラの納車台数予測の平均値は、約25万8000台となっている。これは、前年同期比では28%増だが、第1四半期に記録した約31万台を17%下回っている。

CFRAの株式アナリストのネルソン・ギャレットは「上海工場はパンデミックの打撃を受け、オースティンとベルリンの新工場の稼働率もまだ低い。ここで気になるのは、フリーモント工場が製造台数の減少を食い止められたかどうかだ」と述べている。

テスラはこの四半期に、納車ペースを低下させたことに加えて、初の大規模な人員削減に踏み切った。米国経済の後退を予想しているマスクは、全世界の従業員の約3.5%に影響が及ぶと述べていた。さらに、今週はオートパイロット部門で働く約200人の雇用が削減されたとメディアが報道し、マスクが5月に「ベルリンとオースティンの新工場の生産がほとんどないため、数十億ドル規模の損失を出している」と発言していたことが明るみに出た。

マスクは4月20日の第1四半期決算の場では強気の姿勢を示し、第2四半期も好調を維持できると述べていた。「新たな問題が発生しようとも、今期は上海の週あたりの生産台数が過去最高を記録すると思う。第2四半期の生産台数は、第1四半期とほぼ同じか、わずかに減少する程度だろう」と、その当時、彼は述べていた。

しかし、それ以降はマスク自身もテスラも四半期のガイダンスを更新していない。

直近の納車台数予測は、みずほ証券のアナリストが23万2000台で、ドイツ銀行のアナリストは24万5000台だ。より強気な見方としては、ウェドブッシュ証券のダン・アイブスが27万7000台、モルガン・スタンレーのアダム・ジョナスとCRFAのネルソンは27万台を予測している。

テスラが7月に発表する第2四半期決算の注目ポイントは、4月と5月にEV需要が急減した中国での実績になる。バークレイズのブライアン・ジョンソンは、直近のリサーチノートで、「上海のロックダウンの影響で生産量が減少しているため、マージンも期待外れに終わるだろう」と述べている。彼は、第2四半期の納車台数を25万1000台と予測している。

上海工場は、年末の増産に向けての準備のために、7月に一時的に操業を休止する可能性があるが、テキサスとドイツの新工場も、今年後半には生産キャパシティを増加させるはずだ。

CRFAのネルソンは、「テスラの経営上の課題は投資家によく理解されており、今年後半には生産量が力強く回復するはずだ」と述べた。

テスラの株価は29日の市場で1.8%下落し、685.47ドルをつけた。同社の株価は、第2四半期にこれまで37%下落している。

編集=上田裕資

テスライーロン・マスク

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