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米国の議員らはここ最近、フィンテック業界のダイバーシティの欠如の問題に目を向けている。6月30日には、フィンテック関連の議会のタスクフォースで、「テック業界の男性優位主義とどう戦うか(Combatting Tech Bro Culture)」と題した公聴会が開催される。

セコイア・キャピタルやアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)などの有力VCは、このところブロックチェーン分野への投資を強化しているが、彼らが次に取り組むべき課題は、女性や人種マイノリティの起業家への投資をどう増やしていくかになりそうだ。

フィンテック分野へのVCの投資の大半は「白人男性が創業したスタートアップ」に注がれており、女性創業者の企業への投資額は全体のわずか2%、黒人創業者の企業への投資額はわずか1%とされている。さらに、セコイアやYコンビネーター、a16zなどの大手は、ポートフォリオの多様化に努めてはいるものの、実際にその試みが形になっているのは、インパクト投資などの一部の分野に限られていると、公聴会の主催者は述べている。

a16zは5月に、クリプトとWeb3分野のプロジェクトを支援するために45億ドルを調達したが、公聴会の委員らは、同社が「Tech Bro」と呼ばれる男性優位主義に支配されており、特定の人種や性別の人に資金を提供する傾向があると非難しようとしている。

VCの幹部の人種構成は、約80%が白人で、ヒスパニック系は4%、黒人は3%に過ぎないとされている。委員会はさらに、女性が少数派であることも問題視している。

今回の公聴会には、女性向けのフィナンシャルロボアドバイザー企業の「Ellevest」のCEOのSallie Krawcheckや、黒人起業家を支援する「Black Founders Matter」の創業者のMarcau Michelらが参考人として参加する。公聴会の模様は、30日午後12時(米国東部時間)からストリーミング中継される。

編集=上田裕資

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