Getty Images

大手監査法人アーンスト・アンド・ヤング(EY)は、従業員が公認会計士試験で数年にわたり不正を行っていたこと、また同社が不正の可能性を知らされていながら米証券取引委員会(SEC)の調査中に公表しなかったことを認め、SECに罰金1億ドル(約136億円)を払う。

SECが会計事務所に科した罰金としては最高額となる。

SECは、数年にわたり「相当数」のEY従業員が公認会計士試験の倫理科目やライセンス維持に必要な他の科目でカンニングをしていたと発表した。

不正行為の疑惑をすでに知らされていたにもかかわらず、EYは調査中に不正行為を認めなかったとSECは指摘している。

SECの執行部門ディレクターであるグルビル・グレワル氏は「顧客の不正を摘発する責任を負う専門家が、よりによって倫理試験で不正を行ったのは言語道断だ」と非難した。

罰金に加えて、EYは倫理方針と情報開示の過ちの見直しが求められ、独立したコンサルタント2人を雇わなければならない。

SECは、調査はまだ継続中としている。

企業の財務諸表を評価し、不正をチェックするために監査人には公認会計士の資格が必要だ。EYはデロイト、プライスウォーターハウスクーパース、KPMGと並ぶ「4大監査法人」の1つ。5月にはEYがコンサルティング部門と監査部門の分離を計画しているとの報道があり、会計業界に大きな動揺が広がっている。

翻訳=溝口慈子

PICK UP

あなたにおすすめ