誰が〇〇を殺すのか?

膠着する会議。いっそ何かを壊してしまったほうがいい?/ GettyImages

「アドバイザーとしてスポット参加して欲しい」とある経営者そうに言われ、筆者はある企業の会議に飛び入り参加した。

筆者は、様々な会議に参加するのが仕事である。テレビ局の番組の構成会議から雑誌の編集会議。企業の会議まで実に多くの会議を渡り歩く。まさに会議のアスリートかもしれない。今日だけでいくつの会議に参加しただろうか?ときには移動中のタクシーの後部座席でZOOM会議に参加することもある。

さて、先程のスポットで参加した某企業の会議。内容はマーケティングの会議であった。参加者の年齢が若干高い(筆者よりも10歳程度高い)せいなのか?それとも、全員がスーツを着ていてどことなく緊張感があるせいなのか?理由はわからないが、会議は完全に膠着状態だった。

会議への参加人数は8人と比較的多かったが、その大半が「どうせこの場で決済は下りないからなぁ」と諦めているように見えた。

最近のIT企業の会議は参加人数が極めて少ない。4人以上の会議を禁止している企業も多い。25分で、5案件の決済を決める企業も多い。もちろんNGという決済もその場で決めてしまうのだが…。

ほかにも、一人が二桁億円の予算を持っている企業もある。「それは面白い。概算で8000万円ぐらいですね。とりあえず進めておきましょう。契約事項は後ほど」といった会話がなされることもある。時代は予想以上に進んでいると感じる。

先程の8人参加の会議。筆者は「え、300万円の案件ぐらい、今ここで決めちゃえばいいのに…」と思わず声をあげたが、「役員会の承認が必要なんです」と言われ、唖然とするしかなかった。ちなみにその会議には役員と執行役員が1名ずつ参加していた。

「守るよりも壊す」が吉


以前もこのコラムに書いたが、このように会議を「殺す」人は意外と多い。

だが、そんな中でも“トントン拍子”に物事が決まってゆく企業がある。その代表的な企業が、現在40〜50のグループ会社を持ち、売上は600億円を超える規模にまで成長しているINSTYLE GROUP(インスタイルグループ)だ。

数カ月前のある日、筆者は代表の西村豪庸氏からあるリリースを見せられ、こう言われた。

「スキンケアのメビウス製薬の株を手に入れました」

話を聞けば、ブランドコンサルタントとして1年も前から参画し、その後2022年4月にM&Aしたという。同社の新社長にはインスタイルグループから長谷川貴一氏が就任した。


メビウス製薬は、シミの悩みに特化したスキンケア化粧品ブランド「SIMIUS」を展開している

西村氏は、メビウス製薬のコンサルティングをはじめた時に、コンサルタントの立場であるにも関わらず、こう宣言した。

「自立自走の組織を作るなら、変な習慣は変えるよ」

彼と長谷川新社長による改革が始まった。

文=野呂エイシロウ 

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