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ホテルジャーナリスト

最上階の4階に造られた「プレジデンシャル・スィ―ト」(213㎡)のダイニングエリア。窓の外には二条城が目の前。

男女を問わず、社会の最前線で活躍するエグゼクティブたちは、魅力溢れる日本のホテルをどのようにお使いだろう。

せめて月に一度、可能なら二度でも三度でも、誰にも邪魔されず、リモートワークでも、寛ぎでも、遊びでも、自分のために滞在してみるといい。

日本のホテルは旅館の歴史と相俟って、伝統的かと思えば西洋のホテルのごとくスタイリッシュに最新鋭設備を纏う、東西融合の技や感性はピカ一だ。もてなしも、デザインも、世界レベルへと進化を遂げている。

まずは週末、金曜日の夜にチェックイン、ゆったりと日曜日が終わるまで、我儘な時を満喫するのが大人のホテルの流儀である。

ホテルジャーナリスト せきねきょうこ


2020年11月3日、「HOTEL THE MITSUI KYOTO」は華やかな開業日を迎え、周囲からの賞賛の声が相次いだ。現代に蘇る「時の記憶」と、未来に向かう「継承と新生」をテーマに掲げ、世界遺産である京都の元離宮二条城の対面に堂々たる開業を果たしたホテル。さらに2022年4月には、新規ホテルにもかかわらず、“フォーブス・トラベルガイド2022”で5ツ星を獲得するなど実力を発揮しスタートを切っている。

こうした数多の賛美の声に甘んじず、常に進化を遂げたいと強く願うホテルの総支配人、楠井学氏はこう語る。「レストランの更なるイノベーティブな演出や、継続して取り組んでいる「食」を通してのサステイナビリティにも注目をしていただきたいと思います」と、未来を見据えている。オーナーの三井不動産が自ら‘ホテル最高級ブランド’と称するホテルの醍醐味をご紹介しよう。

「HOTEL THE MITSUI KYOTO」には、三井不動産と三井不動産リゾートマネジメントが開発を手掛け、社名である「MITSUI」を冠としている。ロケーションばかりか、館内の豪華さにも見入ってしまう。また、ホテルの背景には江戸時代から豪商として知られた三井家に纏わる歴史、貯蔵品、美術品、など数えきれないストーリーが隠され、同時に、その華麗なる伝統と融合するように現代アートが鏤められた造りは、ホテルというよりは博物館のような印象がある。


レセプションに併設されているライブラリーは静かな大人の空間。三井家に纏わる書籍や歴史書なども蔵書に。


中でも、今ではすっかりホテルの顔となった“梶井宮門”だが、初めて訪れた時には門を前にして緊張感が走ったのを覚えている。1703年創建というこの門は、300年以上もの時を経てホテルの正門として蘇ったもの。一度解体され、その後、福井の宮大工集団によって京都に再び運ばれ、二条城前に燦然と再建されたというから驚きだ。


ホテルの正面玄関へと続く「梶井宮門」(1703年建立)。重厚感乗る歴史的門は日常と非日常の空間を分ける入り口。


ホテル内で最も斬新な場所は地下の施設、「サーマルスプリングSPA」と呼ぶウェルネスエリアかもしれない。敷地内から湧く天然温泉を利用し、デザインも斬新な温浴施設が造られている。5つのテーマ「時、音、光、香、水」が織り成すプライベートな空間でゆったりと癒されるといい。京都市内に居ることさえ忘れてしまいそうな別世界の空間である。


地下にある「サーマルスプリングSPA」の入口へ向かうアプローチ。温泉「京都二条温泉」は敷地内の地下1000mから汲み上げる天然温泉。


ミステリアスなライティングの中で、贅沢な天然温泉を楽しめる「サーマルスプリング」。

文=せきねきょうこ

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