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グローバル視点で覗きたいエンタメビジネスの今

(c)viuTV

日本で大ヒットした作品が、海外でリメイクされても必ず成功するわけではありません。オリジナルの良さを活かせず、残念な結果に終わるケースもあります。リメイクの成功と失敗の分かれ目はいったいどこにあるのでしょうか。ドラマ「おっさんずラブ」香港版は、その答えを探るにはベストプラクティスです。

ボーイズラブ+ユニバーサルな笑い


ドラマ「おっさんずラブ」は、2018年4月クールにテレビ朝日系でシーズン1が放送されて以来、いまもなお愛されているコメディドラマです。ジャンルで言えば、男性同士の恋愛を描いた「ボーイズラブ」ものですが、性別や年齢を超えた唯一無二の純愛ストーリーでもあります。

モテない33歳独身男「はるたん」こと春田創一(田中圭)と、ピュアな乙女心を隠し持つ「おっさん上司」の黒澤部長(吉田鋼太郎)、イケメンでドSな後輩の牧凌太(林遣都)という3人のが織り成す人間愛の物語として、多くの視聴者から共感を得ました。

社会現象まで巻き起こし、日本での大ヒットドラマとしてアジアを中心に海外からも注目を集めました。そんななか、リメイクに乗り出したのが香港のドラマプロデューサー、トミー・ロー氏でした。ロー氏は、なぜ日本のドラマ「おっさんずラブ」の香港リメイク版を制作することしたのでしょうか?

トミー・ロー
トミー・ロー氏

ロー氏にとって、オリジナルの「おっさんずラブ」を視聴した第一印象は「他のドラマと明らかに違う。どうやったら、こんなドラマをつくることができるのか」というものでした。ロー氏は続けます。

「タイにはたくさんのボーイズラブがありますが、ボーイズラブによりフォーカスしたものが多い。また香港ではコメディドラマはたくさんありますが、『おっさんずラブ』のような切り口のものはありません。『おっさんずラブ』はボーイズラブを扱いつつ、どのエピソードでも真実の愛を描いています。そして、コメディとして楽しめる。そのバランスがとても良いと思いました」


MIRRORのイードン・ルイ(左)とアンソン・ロー(右)/(c)viuTV

そう語るロー氏ですが、このドラマに興味を持ったのは偶然だったといいます。

「ドラマ好きの妻から教えてもらったのがきっかけです。妻は普段から香港のドラマはもちろん、香港でも人気のある韓国ドラマも好んで視聴し、ジャンルもホラーから恋愛ものまで楽しんでいました。その妻がいつになく夢中になっていたのが香港でも配信されていた『おっさんずラブ』でした。

文=長谷川朋子 

映画
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