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Shutterstock(イメージ映像)

ユニバーサルは、今後も10月中旬からハロウィン・シーズンにかけての映画界の話題を独り占めするつもりらしい。2021年10月15日には『ハロウィンKILLS』を公開したが、今年10月14日に、ホラー映画の制作で知られるブラムハウス・プロダクションズ制作の3部作の掉尾を飾る『ハロウィンエンズ』を公開予定だ。

さらにユニバーサルは新『エクソシスト』3部作の第1作を予定通り2023年10月13日に劇場公開すると発表した。ブラムハウスと組んでの大企画だ。監督も、その『ハロウィンKILLS』『ハロウィンエンズ』のデヴィッド・ゴードン・グリーン。

ネットフリックスはライアン・ジョンソン監督の『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』の続編2作の契約に、実に4億5000万ドルという破格値をつけた。それに負けじと、ユニバーサルと(アメリカのビデオ・オン・デマンド・サービス)ピーコックは新『エクソシスト』3部作について、やはり驚異的な4億ドルという金額でブラムハウスと契約を結んだ。しかも、この契約はネットフリックスと同様「現金前払い」とみられており、巨額の値がついた理由の、すべてではないにしろ一部はそのことと思われる。

ピーコックは親会社のコムキャストに対し、制作会社に巨額の資金を投じる能力と意思があること、そして人材についても動画配信業界の大手にひけを取らないことの2点をアピールする狙いがあるのかもしれない。ちなみに、アップルTVはマシュー・ヴォーンが監督、ヘンリー・カヴィルが主演をつとめるスパイ・アクション映画『アーガイル』を2億ドルで契約したばかりだ。

契約は鳴り物入りで行われたものの、一体どんな『エクソシスト』ができあがるのか?1997年に7000万ドルで制作されたあのSF・ホラー映画『イベント・ホライゾン』(同じ年に公開予定だった映画『タイタニック』製作の遅れのあおりで公開予定日が前倒しになり、スケジュールを大幅に切り上げて製作された)程度の規模の新『エクソシスト』シリーズを観せられる恐れはないのか? それはまだ何とも言えない。

翻訳・編集=北綾子/S.K.Y.パブリッシング・石井節子

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