Close RECOMMEND

Business

Getty Images

ボーイングが開発中の新宇宙船「スターライナー」が5月25日、国際宇宙ステーション(ISS)を往復する無人の飛行試験を終え、ニューメキシコ州の砂漠に帰還した。今回のミッションは、スターライナーが将来NASAの宇宙飛行士を運ぶための準備となるもので、長年にわたる計画の遅延と技術的トラブルに見舞われたボーイングは、ようやく新たなマイルストーンを達成した。

数個のパラシュートで減速したスターライナーは、ISSとのドッキングを解除して再突入を開始してから約4時間後の米東部時間午後7時前にニューメキシコ州の陸軍ミサイル発射場に着地した。

スターライナーは19日にフロリダを離陸し、翌日の20日にISSとのドッキングに成功した後、約270キロの貨物を載せて地球に帰還した。前回の2019年後半のテストは、技術的トラブルによって失敗していた。

ボーイングとNASAの関係者は先週、スターライナーの最初の有人テスト飛行が年内に実施される可能性があると述べ、それに続き、通常の有人ミッションが始まると述べていた。

2011年にスペースシャトルを退役させたNASAは、今から約8年前、米国製のロケットで宇宙飛行士をISSに運ぶためにボーイングとスペースXの2社と数十億ドルの契約を結んだ。

スペースXのクルー・ドラゴンは、2020年5月にISSへの最初の有人飛行を成功させ、その後も何度かクルーをISSに運んでいる。しかし、同社の競合のボーイングは技術的トラブルに直面し、2019年のテスト打ち上げでは、カプセルを適切な軌道に乗せられなかったほか、昨年8月に予定されていた2回目のテストもバルブの問題で中止されていた。

米国を代表する航空機メーカーであるボーイングは、2018年と2019年に相次いだ2つの737 MAX航空機の死亡事故によって評判を落としたが、スターライナーの技術的トラブルは、同社にさらなるストレスを与えていた。

編集=上田裕資

宇宙

PICK UP

あなたにおすすめ