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英国のコメディアン、リッキー・ジャーヴェイス(Photo by David M. Benett/Dave Benett/Getty Images)

ネットフリックスは昨年、大御所コメディアンのデイヴ・シャペルが、同社の番組内でトランスジェンダーに対する差別的なジョークを展開したことで強い非難を浴びたが、それから数カ月後にまた同じ問題に直面している。

ハリウッド・レポーターやエンターテインメント・ウィークリーなどのメディアは5月24日、英国のコメディアン、リッキー・ジャーヴェイスがネットフリックスの新番組「SuperNature(リッキー・ジャーヴェイスの現実主義)」の中で、「私は今どきの女性が好きだ、最近良く見るタイプの、ヒゲとコックのある女性が」とトランスジェンダーの女性についてのジョークを言い、トイレの問題などをネタにしたと報じた。

ジャーヴェイスはさらに、10年前の反同性愛的なツイートが原因でアカデミー賞の司会を降板することになったケヴィン・ハートの話を持ち出して「将来的に何がタブーになるか分からない」と述べ、「今言ったらマズいのは『女性にはペニスがない』ってことだろう?」と話した。

LGBTQの擁護団体GLAADはヴァラエティに寄せた声明の中で、ジャーヴェイスの番組が「あからさまな反トランスジェンダーな内容だ」と非難し、ネットフリックスのコンテンツポリシーに疑問を呈した。

ジャーヴェイスは、以前からトランス・コミュニティに関する物議を醸す発言で知られていた。2020年のデイリー・ビーストのポッドキャスト番組「The Last Laugh」で彼は、「トランスの人をからかうと、彼らに対して不寛容だとみなされるのはおかしな話だ。そうすると、どんな理由であれ、トランスの人をからかうのは絶対にダメだということになる」と述べていた。

ネットフリックスは今月初め、企業カルチャーのガイドラインを更新し、従業員に対し「あなたは有害と思われる作品に取り組まねばならない場合もある。それが受け入れられないのであれば、この会社はあなたにとって最高の場所ではない」と述べていた。

イーロン・マスクは先月、「ウォーク(woke、差別や社会問題への意識の高さ)のトレンドが、ネットフリックスを見られなくしている」とツイートした。それでも彼は23日の投稿で、自身の宇宙事業についてのネットフリックスのドキュメンタリー番組のリンクをシェアしていた。

ネットフリックスの共同CEOのテッド・サランドスは昨年、デイヴ・シャペルの番組が非難を浴びた後、この番組を配信停止にすることを拒否したが、その後、この件に関する社内のコミュニケーションに「失敗した」と述べていた。

しかし、ネットフリックスは、その後もシャペルに仕事を与え続けている。5月3日のコメディフェスティバル「Netflix Is A Joke」に出演した彼は、ステージで観客席から駆け上がってきた男に襲われた後、加害者が「トランスの男だった」とジョークを言ったとされている。

編集=上田裕資

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