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世界38カ国、800万人が愛読する経済誌の日本版

Witthaya Prasongsin / Getty Images

5月25日は「広辞苑の日」です。1955年のこの日、「国語辞典と百科事典を1冊に」をコンセプトに言語学者であり文化史家の新村出(しんむら・いずる)氏の編集で、『広辞苑』の第一版が岩波書店から刊行されました。

『広辞苑』は、その後改訂が重ねられ、最新版は2018年に刊行された第七版です。収録語数は、第一版の約20万語から第七版では約25万語に。収録語数の増加とともにページ数も増えていきましたが、進化する製紙技術により、どの版も「製本機械の限界」といわれる約8センチメートルの厚さで製本されています。

「時代の鏡」とも称される『広辞苑』ですが、改訂版が刊行されるたびに、新しく追加された言葉に注目が集まりました。本来の意味に加えて、時代によって変化する意味の違いなども的確に反映されてきました。

最新の第七版には、新たに「上から目線」「自撮り」「がっつり」「婚活」「ちゃらい」などといった新語が収録されています。また「クラウド」「フリック」といったITやネット用語、「LGBT」「ブラック企業」「ビットコイン」などの言葉も追加されました。人名では、「赤塚不二夫」「土井たか子」「スピルバーグ」「(マイケル)ジャクソン」といった名前が加わっています。
 
すでに収録されている言葉でも、時代と共に変化があった語義があれば追記されます。第七版では、「炎上」という言葉については、「火が燃え上がること」という従来の意味に加えて、「インターネット上で、記事などに対して避難や中傷が多数届くこと」という新たな意味も付け加えられています。

また、「肌色」は、「1.はだのいろ。2.人の肌のような色。」の後に、「人種により肌の色が異なるとして絵の具などの色名には近年用いない」という注釈も付けられています。

その『広辞苑』が過去最多の発行部数を記録したのが、第三版(1983年刊行)の約260万部。その後はCD-ROM版や電子辞書、サブスクリプションサービスの普及などにより発行部数は伸び悩みますが、第一版からの累計発行部数は、2020年には1200万部を突破しています。

連載:今日は何の日?

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執筆協力=tannely(タネリー)

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