イーロン・マスク(Photo by Dimitrios Kambouris / Getty Images)

スペースXは、2018年に同社のイーロン・マスクCEOが社用ジェットの機内で、客室乗務員の女性にセクハラ行為を行ったとされる問題を解決するために25万ドルを支払ったと、ビジネス系メデイアのInsiderが5月19日に報じた。マスクは、この記事の内容が「政治的動機による誇張」だと否定している。

客室乗務員は、2016年にロンドンへのフライト中だったマスクが、プライベートキャビンの中で、彼女にある提案を行ったことを彼女の友人に話したという。Insiderは、このニュースを未発表のEメールおよび彼女の匿名の友人が署名した宣言書を引用して記事化した。

記事によると、マスクは客室乗務員に性器を露出して太ももを触り、「エロティックなマッサージをしてくれたら馬を買ってやる」と言ったという。Insiderは客室乗務員がコメントを拒否したと述べている。

客室乗務員は友人に、マスクの誘いを断った後に勤務シフトを減らされ、「罰を受けているように感じた」と話したという。

Insiderによると、客室乗務員は2018年にスペースXの人事部に苦情を申し立てたが、25万ドル(約3200万円)の退職金と引き換えに、合意書にサインした結果、仲裁には至らなかったという。合意には、訴訟を起こさないことと、マスクや彼の事業に関する情報を開示しないことが含まれていたとされる。

マスクはInsiderに宛てたEメールで、この記事を「政治的な動機による誇張だ」と述べ、「この話にはもっと多くのことがある」と主張した。マスクとスペースXはフォーブスのコメント要請にすぐには応じなかった。

Insiderによると、マスクは客室乗務員にマッサージ師の免許を取るように促したという。スペースXは社内にマッサージセラピストを雇い、一部の従業員に無料のマッサージを提供している。

マスクはこれまでセクハラで訴えられたことはないが、スペースXの元インターンの女性4人が、男性社員に体をさわられるなどのセクハラに直面したことを昨年12月のブログの記事で公開していた。

スペースXの社長兼COOのGwynne Shotwellは、同社がすべてのハラスメントの申し立てを「厳密に調査する」と従業員に約束したが、少なくとも1人のインターンが、同社の人事部門にセクハラを申し立てたとニューヨーク・タイムズ(NYT)が報じていた。また、テスラに勤務する6人の女性が、社内でセクハラを受けたとして、マスクがCEOを務めるテスラを提訴している。

編集=上田 裕資

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