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0歳からの「お金の話」

Ekapat Suwanmanee / EyeEm / Getty Images

4月から高校の家庭科の授業で金融教育が始まったという報道が増えた影響なのか、金融教育に関して質問を受けたり、意見を求められたりする機会がにわかに増えた。

2018年に金融教育ベンチャーの「マネネ」を創業して以降、ずっと受ける質問の1つが「我が子には家庭でどのような金融教育をすればいいのか?」というものだった。

漠然と不安があったり、子どもには苦労をかけたくないという気持ちがあったりすることが、親たちにそのような質問をさせるのだろうが、あまり難しく考えないほうがいいだろう。

お金が持つ3つの機能


どうも日本では「金融教育=投資教育」というふうに語られることが多いのだが、筆者が小学生向けに金融教育の授業をする場合は、もっと基本的なところから話を始めている。

それは何かというと、そもそも「お金」とは何かということだ。大人であれば、学校などでお金が持つ3つの機能を習ったことはあるとは思うが、教科書通りに教えても難しくなってしまうので、シンプルに3つの機能を紹介しよう。

1つは「交換」という機能だ。お金がないと物々交換をすることになり、その場合は自分が欲しいものを持っている人を探して、その人が自分の持っているものを同時に欲していないといけない。これは非常に手間がかかる。お金が取引を媒介するツールとなることで、交換がスムーズになるのだ。

また、物々交換だと交換するものの保存期間が限られる可能性が高い。例えば、肉や魚は加工しなければ数日でダメになってしまう。しかし、交換ツールとしてお金が存在すれば、長期にわたり「保存」することができる。これが2つ目の機能だ。

そして、最後の機能は「価値の尺度」だ。人によって価値観はバラバラであるため、肉100gを魚10尾と交換したい人もいれば、20尾もらわないと交換できないという人もいる。しかし、肉100gが100円と決まっていれば、人それぞれの価値観に左右されることはない。

文=森永康平

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