国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

フィアット500e

今年に入って、トヨタbZ4X、スバル・ソルテラ、日産アリアなどいろいろ電気自動車に乗ってみたけど、なんと言っても一番印象的で可愛いEVはフィアット500eだ。今回は、日本市場に出たばかりの小型EVにスポットを当てよう。一目惚れする人がたくさんいるに違いない。

レトロで可愛い雰囲気を受け継ぎつつ、中身は最新の電動パワートレーンを搭載。面白いことに、今回の500eは通常のガソリンモデルにそっくりだけど、実はシャシーなど新しく白紙の状態から開発されたEV仕様だ。

旧型よりほんの少し大きめの500eは、トリノで生産される。そして、オレゴン州とカリフォルニア州でしか販売していなかった旧型500のEVとはうって変わって、今回は世界の市場のために作られているわけだ。また、旧型の140kmの航続距離に対して、新型はその2.5倍の320km。

新型車は、旧型車から堂々とルックスを受け継いでいるから、外観はあえてレトロでシックだ。

前から見た500e

コイツはEVだから、通常のグリルの代わりに巨大な500のロゴマークを採用しているけど、やはりバッテリーを冷やすためにバンパーの真上にエアインテークがある。

今回の記事では「可愛い」という表現を使いすぎるかもしれないけど、勘弁してほしい。「魔法少女まどか」の鹿目まどかのような眼の形をしたLEDのヘッドライトを採用しているので、可愛いとしかいいようがない。ヘッドライトのすぐ上のデイタイム・ランニングライトはまるで、眉毛のようだ。また、そのすぐ下の別の丸いランニングライトは、まるで魔女のほっぺたのルージュのような仕上がり。

今回は、「Pop」、「Icon」、「Open」の3種のグレードのなか、ルーフが完全に開く「Open」に乗ってみた。

内装を上から見た

IconとOpenはエコレザーと呼ばれるベージュのシートを採用しているので、室内は明るくて開放感がある。シルエットは旧型にかなり似たスタイリングだけど、全長は6cm伸びいており、6cmほど全幅も増えている。窓周りのクロームメッキはアクセントとして効いているし、500eのバッジもさりげなく品を出している。僕が乗ったフラグシップモデルは、なんと巨大な17インチのホイールを履いていた。

リアは、新しくデザインされた立体的なテールライトが格好よくて、どデカいリアバンパーは後ろからの衝撃をしっかり吸収するだろう。また、リアのルーフスポイラーは、時速200km/hで100kgのダウンフォースを発生している、というのは嘘で、リアのスタイリングを適度に美しくしていると思う。

後ろから見た500e

文=ピーター ライオン

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