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最先端の経済誌「Forbes JAPAN」の記事紹介

スーパーセルCEOのイルッカ・パーナネン

Forbes JAPAN6月号(4月25日発売)は、これからの人と組織の「ありかた」を問い直す大特集だ。パート1「北欧から見る『働く』とは何か?」では、人と社会とテクノロジーが密接に関わりながら成長をとげる新しい時代の新しい働き方を、北欧の個人と社会に取材した。

そのなかの1つの記事を紹介しよう。北欧の革新的企業スーパーセルのCEOイルッカ・パーナネンが考えるクリエイティブな組織とは何か?


今回の「なぜ働くのか?」特集で、北欧の取材先の多くの人たちがこぞって名を挙げたのが、ヘルシンキ拠点のゲーム会社、スーパーセルCEOのイルッカ・パーナネン(43)についてだ。「ぜひ取材すべき」(元フィンランド国会議員アンテロ・ヴァルティア)など、すこぶる評判がよい。

2010年に5人の仲間と共同創業し、クラッシュ・ロワイヤルやクラッシュ・オブ・クランなど数々のゲームをヒットさせ、上海、サンフランシスコ、ソウルにオフィスを開設。13年にソフトバンクが同社株式の51%を取得、15年追加取得し16年には72.2%の所有株式をテンセントに約73億ドル(約7700億円)で売却。同年、スーパーセルはヨーロッパで初めて、企業価値100億ドル(約1.2兆円)を超えるテクノロジー・スタートアップになった。

いまや月間2億5000万ユーザーを抱え、社員は世界45の国と地域で約400人になる。6年前に転職した日本に拠点を置くとある女性社員は「その組織のフラットさと、自己裁量の範囲の広さに最初は戸惑うほど。とてもやりがいがある」という。そのCEOであるパーナネンに、組織づくりについて聞くことができた。

スーパーセルには、ユニークな習慣がある。「シャンパンで失敗を祝う」というものだ。「これまでにない新しいこと、難しいことを成し遂げようとすると失敗するのは当然だ。会社がやろうとするほとんどのことは失敗すると思ったほうがいい。リスクを負い、難しいことに挑戦しているからだ。

反対に、やることすべてが成功している環境や会社を想像してみてほしい。僕にとってそれは、難しいことに挑戦せず、目標のハードルは低く、革新的なものをつくろうとしていない、十分なリスクを負っていない、ということと同義だ」。失敗を恐れない環境をつくりたかった、とパーナネンは語る。

そのパーナネンは今年(2022年)2月、「僕たちの『最高の日々』は過ぎ去ったのか、それともこの先にあるのか」というタイトルのブログを公表した。そこで、彼はここ2年、新作ゲームをリリースできていないことに触れ、それは創業当初からの成功体験である「小さなチーム」にとらわれたからだと、CEOとしての自らの失敗を認め、内外に公表している。

パーナネンにそのブログについて尋ねると「トップ自らが失敗を認め、そこから何を学んだか共有するのはとても重要なことだ。それは組織全体に波及する」と話す。

インタビュー=柴山由理子 文=岩坪文子 写真=ヨーナス・ブランド

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