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SDGsを活用した「発信型三方良し」ビジネスを探る


特にSDGsを盛り込んだ国連文書「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」にも明記されている「身体的・精神的・社会的なwell-being(より良き生き方や幸せ)の保障」といった部分は、それに該当すると思う。

こうしたSDGsの17項目の枠を超えた目標を、筆者は「SDGsの18番目の目標」と表現している。SOMPOグループでも、すでにこの「18番目の目標」は意識しているようだ。

今後これをわかりやすい形で発信していくことで、コロナ後の「ビルド・バック・ベター(より良い復興)」に貢献するソリューションプロバイダーとして、世界から期待される企業になるにちがいない。

新たに推進する「RDP構想」とは?


SOMPOは新しい中期経営計画(2021~2023年度)のなかで、これまでの課題解決の過程に加え、事業を通じて獲得したあらゆるデータを活用するRDP(Real Data Platform)の推進を発表した。

下川氏によれば、「RDP構想」は、自社の強みである人的資本や情報資本といった無形資産の力も使って、新たなビジネス価値を生んでいく戦略だという。

「“テーマパークとは何なのか”を追求し続け、介護、防災・減災、モビリティ、ヘルシーエイジング、農業などの領域で、RDPを考え始めています。データ取得、ソリューション開発のパートナーを求め、社会課題解決に対して強い想いを持つプレーヤーを呼び込み、パートナーシップをどんどん広げていきたい。私たちは、プラットフォーマーになることを目指します」

SDGsでは「level of ambition」や「moonshot」といった難しい課題へのチャレンジ力を期待しているが、まさにそれを感じさせる事業であり、そのポテンシャルが高い。

筆者は、SDGsは「磁場」みたいなもので、SDGsのマインドを持っている方やSDGsに熱心な企業を強く惹き付け、パートナーシップを強固にし、イノベーションを呼び込む効果を持つと考える。

グループCSuOとしての今後の抱負を聞いたところ、下川氏は次の3点を挙げた。

1.社内へのパーパス浸透の徹底
2.グループ全体でのSDGs経営の推進によるシナジーの発揮
3.社外に対するコミュケーション強化によるブランド価値と企業価値の向上

下川氏の発信力の強さと、実践に裏付けられたイニシアティブにより、今後この3点がSOMPOの社内外でスピード感をもって推進されることが期待される。

文=笹谷秀光

サステナブル
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