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国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

プロトタイプのためカモフラージュされたCX-60だが、走りはすべてを明かしてくれた。

マツダと聞くと、何を思い浮かべるだろうか。日本の自動車デザイン界をリードする会社? ピンポン。走りが楽しいカーメーカー? その通り。室内の素材に努力しすぎている? 全て正しい。

そのマツダが今、もっと深い変化を起こしている。実は、広島に本社を置く同社は、ここ20年で3回も革命を起こした。そんな大変なことをした他の日本のカーメーカーはない。

革命の第1回は、2002年にデビューさせたアテンザで、マツダのデザイン・ランゲージがガラっと変わったこと。そして、2012年には、魂動デザインとスカイアクティブ技術を初搭載したCX-5が出た時に、同社は全く別の新しい方向に向かい始めた。さらに、今年、初のPHEV車や48Vのハイブリッド付き直6ディーゼルターボ車などでエンジン技術の持続性を思い切り伸ばしている。やはり、デザインを一つの売り物にしている小規模企業だからこそ、アイデンティティを定期的に変える方が良さそうだ。

その初のPHEVを搭載するCX-60を試乗してきたので、さっそくレポートしよう。

正面から見たCX-60

CX-60は新設計プラットフォームを用いたラージ商品群の第1弾となるミッドサイズSUVで、3月8日に欧州で先行発表された。そして、先日、マツダの試験場となった元・美祢サーキットでカムフラージュ付きの左ハンドル仕様のプロトタイプをテストした。

今回は本当に革命的な技術と言える。とにかくエンジンのランナップは今まで見たことがないほど充実している。エミッションや燃費を向上させるために、マツダは気筒を減らすようなことはしていない。その逆だ。ラージ商品群には直列6気筒の「スカイアクティブG」「スカイアクティブD」「スカイアクティブX」と、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)や48Vマイルドハイブリッドを加える。そしてさらには、2025年までに電気自動車を3車種、PHEVを5車種、ハイブリッド車を5車種を導入するそうだ。また、4WDもあれば、後輪駆動もオファーされていることには驚く。

今回、テストしたCX-60「e-SKYACTIV PHEV」仕様は、かなり外観の存在を強調したマツダの新しい魂動デザインを採用している。サイズ的には、トヨタ・ハリアーとBMWのX3と同等と言えるだろう。

走行中横から見た写真

ボディは完全に偽装されているのでわかりにくいけど、すでにアンベールされた欧州仕様車では、CX-5に似たようなデザインランゲージを受け継ぎながらも、CX-5よりもひとまわり大きく、ノーズも長いし、グリルは拡大しているので、プレゼンスが増している。また、横長のリアコンビランプのデザインや四角い形で4本出しのテールパイプフィニッシャーの採用が確認できる。

後ろから見たCX-60

文=ピーター ライオン

マツダ
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