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もし、自分が住むまちの病院が次々と経営破綻してしまったら......

私たちの生活に当たり前にあると思っていた「安心」は、立ち所に奪われてしまうだろう。「まさか病院が」と思うかもしれない。ただ、人口の多い東京都立の病院ですら、国の補填を除けば十億円規模の赤字を計上しているケースもある。

そんな待ったなしの課題にストレートに切り込むのは、医療機関を対象とした経営コンサルティング、企業や個人向けの様々な医療サービスを提供するCUC。

同社で病院経営支援のトップを務める池田周一、そして2021年CUCが支援する医療法人に医師としてジョインした桑木晋。立場は違うが、共に10年以上にわたり病院の経営支援や病院再生(ターンアラウンド)を請け負ってきたプロフェッショナルだ。

彼らは、現場で汗を流すことを厭わない。どれだけキャリアを積もうとも経験則だけで物事を判断しないのは、「病院の経営課題の答えは現場にある」と固く信じているからだ。

常に最前線にいる二人が向き合っている、現場の課題。そして悩める病院に密着してきたCUCだからこそ描ける、医療のあるべき姿とは。

その病院は、地域に必要とされているのか?ニーズ視点が足りない現状


病院経営の最も本質的な課題とは何か。

池田は「病院が地域に欠かせない存在であることをより深く考える」だと指摘する。

「病院の経営状態を改善するには、たくさんの患者さんに来てもらえる病院にならなくてはなりません。ところが経営不振に陥っている病院の多くは、『自分たちは“地域の患者さんにとって”良い病院だろうか?』と自問する視点が不足しているのです」

病院を企業に置き換えると、患者は顧客ということになる。「顧客に合わせたサービスを提供する」ことが当たり前に行なわれるべきだが、なぜか多くの医療現場では不足してしまう。その結果、求められている医療と提供される医療のズレが生じてしまっているのだという。

病院経営のもう一つの本質的な課題。それは「スタッフの働く環境」にあると池田は捉えている。

「経営状態が悪い病院では、医療従事者がモチベーション高く働ける環境が整っていないことがほとんどです。よくあるのは、組織を横断する取り組みが少なかったり、組織のフィロソフィーがあまり浸透していなかったりするケース。スタッフの元気がないことと、患者の足が遠のいてしまうことには、実は関係があります」

どんなに医療の質を高める努力をしていたとしても、スタッフに元気がない病院で患者が満足するとは限らない。池田はそう言い切った。

「病院経営の問題とは、大抵は人の問題です。我々が単に経営の数字を改善するだけではなく、病院の文化形成や人材育成にも取り組んでいるのはそのためです」

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池田周一

病院経営の問題は「人」にある。そう信じて疑わない池田が大切にしているのは、「徹底した現場主義」だ。元々外資系の医療機器メーカーで営業として働いていた池田は、30歳でエリアマネージャーになると同時に、社内で新たに発足した病院コンサルティング事業を担うことになった。

全国30以上の医療施設に支援を実施した後、病院再生専門のNPO法人でさらに実績を重ね、2017年1月にCUCへ。これまでに支援に携わった医療施設の数は100を超える。

事業部長となった今もなお、北から南まで全国の施設に自ら足を運んでいるという。

池田の現場へのこだわりは、病院そのものの多様さの表れでもある。

「病院の経営支援においてやるべきなのは、他の成功事例を真似ることではありません。重要なのは、『自分たちの病院には何が足りていないか』を洗い出し、それを埋めアレンジしていくことです。地域によって、病院が置かれる状況は全く異なります。同じ病院が一つとして存在しない以上、私たちは現場での情報収集をしなければ何も始まりません」

コンサルタントの基本は「終日現場」。患者からスタッフまで、全ての人の話を聞く理由


そんなCUCが支援するある病院に、2021年夏、一人の医師が加わった。

池田と同じく、病院再生に情熱を燃やすその人の名は、桑木晋。医学部卒業後に医師として5年ほど働いた後、2008年にボストンコンサルティンググループへ転職し、経営コンサルタントの道を歩み始めた。その後は医療法人社団や医療法人財団に籍を移し、病院の再生・立ち上げに取り組んでいる。

現在も医師として診察を行なう日はあるが、自身のキャリアにおいて重きを置いているのはあくまで病院支援だという。その理由とは?

「より多くの人に優れた医療を提供するためには、私自身が優れた医師になるよりも、優れた集団をマネージする方が効果が高いと思ったんです。プロ野球に例えるなら、監督としてチームを率いて優勝させるようなもの。選手として一人で勝ち続けるよりも、ずっと面白そうだと思いました」

CUCの医療に懸けるパッションに惹かれ、立場は違えど病院をより良いものに変えるため、CUCと協働することを決めた桑木。ある企業立病院の再生プロジェクトに関わるうちに、パートナーであるCUCの三つの魅力が見えてきたという。一つは、マーケティング能力や企画能力の高さ。二つ目は、やると決めたことをやり切る実装力。そして三つ目は「徹底した現場主義」だ。

三点目に関しては、桑木自身の原点にも通じるものがあったらしい。桑木は、13年ほど前に病院再生を始めたばかりの頃のエピソードを明かしてくれた。

「田んぼの真ん中にポツンと立っているような、田舎の病院を再生することになった時の話です。病院に行って最初にやったのは、院内で私が寝泊まりできるスペースを作ったことでした。コンサルタントとして、24時間現場にいられる環境が必要だと考えたんです。

当時の考え方は、それから後も基本的には変わっていません。今も朝から晩まで病院にいて、患者さんを含めたさまざまな人の話に耳を傾けています」

現場から得られる情報を何より大切にしているのは、桑木自身が医師として現場で活動してきた経験があるからなのだろう。

「医療の仕事は、どこか遠いところで価値が生まれるものではないんです。現場で価値が生まれている仕事だからこそ、私はコンサルタントとして、患者さんやスタッフの様子、病院のあるまちの雰囲気を肌身に感じていたい。それは、病院が地域に求められる存在になるために欠かせないプロセスなのです」

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「病院らしい病院」である必要はない。地域に必要とされる、オープンな医療の姿とは


人生を懸けて取り組むほどの、病院再生の醍醐味とは何か。桑木の口から出てきたのは、少し意外な言葉だった。

「目の前の人を変えることによって組織が変わり、組織が変わると病院が変わり、病院が変わると地域が変わります。私たちがやっていることは、医療を切り口にした『まちづくり』であると認識しています」

病院再生とは、まちづくりである。そう話す桑木の表情は、何だか楽しそうだ。

「もし今までに私が関わってきた病院が、再生せずに破綻する道を歩んでいていたら、その病院があるまちは今とは全然違う姿になっていたと思うんです。『人々が安全に暮らしていける場所をどう作るか』というテーマに対して、医療の切り口からアプローチしていけるのは、病院再生の最大のやりがいだと感じています」

CUCの病院支援の今後について、池田は「今の病院の感覚を変えて、新しい病院の形を作りたい」と語る。

「例えば海外では病院の中に映画館やファストフード店、デパートみたいな場所もあったりする。それに対して日本の病院は、いわゆる病院という感じですよね。何か新しい取り組みができないか、いつも考えています。

桑木さんが言うように、病院がまちの一部なのだとしたら、病院はもっと普段から気軽に行ける場所になってもいいはず。患者さんに選んでもらえる存在になるためには、病院はもっとオープンになるべきです」

病院は一つの企業とも捉えられる。企業が消費者に選ばれるためにより良い顧客体験を追求するように、「地域の人々に対して、自分たちはどんな価値を提供する存在であるべきか?」と考えられる病院が一つでも増えるように。二人は今日も、それぞれが向き合う病院で熱心に人々の話に耳を傾けている。

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