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エディター、ライター

業務用アルミ・ステンレス鍋のエキスパート、中尾アルミ製作所の中尾義明代表、フランクミュラーの「カサブランカ」を語る。


西浅草のいわゆるかっぱ橋道具街にある「ナカオファクトリーワークス」にお邪魔した。明るくモダンなショップには、シルバーに輝くいかにもプロ仕様といったフライパンや鍋などがずらりと並ぶ。

今回訪ねたのは、プロが使用するアルミ・ステンレス鍋を製造・販売する中尾アルミ製作所の代表、中尾義明である。中尾アルミの鍋は、あの帝国ホテルやホテルオークラの総料理長が好んで使ったといわれるほど、超一流の職人が認める最高の品である。

ものづくりの会社なので、職人気質の代表が現れるのかと思っていたら、物腰の柔らかい紳士が迎えてくれた。

「もともと私は外資系の金融会社でファイナンシャルプランナーをやっていました。中尾アルミは父の会社でしたが、私は継ぐ気がなくて。しかしリーマン・ショックのころ、父が他界しまして。相続問題もあるので会社の経営状況を見ると、非常に厳しい状態でした。それで、なんとか立て直してほしいという話もありまして、そのまま経営に携わるようになり、今日に至ったというところです」

そんな彼の愛機、フランクミュラー「カサブランカ」は、まだ金融の仕事をしていた20年ほど前に購入したものだそうだ。

「私はメカニックが好きで時計をコレクションするというよりは、ファッションに合わせて好きなものをチョイスしていくという感じですね。フランクミュラーは品がありますし、トノー型という個性もあって引かれました。フランク・ミュラーという人が天才時計師という話も聞いてより魅力的に感じ、目につくと買っていました」

その「カサブランカ」を皮切りに現在では複数本のフランクミュラーを所有するが、 共通するのは、すべてシンプルな時計ということだ。

「基本的に腕時計はファッションに合わせるので、重視しているのは文字盤の色ですね。ブルーや茶系の服装が好きなので、時計も、洋服に合わせて茶系やブルー系の文字盤は必ずもっています。最近では、カモフラージュ柄が好きなので、カモフラ柄文字盤のモデルもよく着けています」

金融会社に勤めていた時代はファッションのいちアイテムとしてスーツの色に合わせていた。しかし現在の職に就いてからは、フランス料理の協会にいくつか加盟していることもあり、パーティやガラディナーへの出席も多い。自然とTPOに合わせた時計選びになってきた。

「海外からもいらっしゃるので、時計と靴くらいはちゃんとしたものを身に着けないと失礼かな、と思っているんです」

text by Ryoji Fukutome | illustration by Adam Cruft | edited by Tsuzumi Aoyama

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