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──レッドハリケーンズ戦の記者会見の最後に、堀川隆延監督が「五郎丸を中心に演出をがんばってくれた」と感謝のコメントをされていましたけど、直接のフィードバックはありましたか?

今は強化部と運営サイドでオフィスの場所が離れているんです。なので全く接点が無くて……。はじめて聞きました(笑)。

五郎丸 歩◎1986年福岡県生まれ。3歳からラグビーを始める。早稲田大学在学中、全国大学選手権で優勝を経験。ワールドカップ2015 イングランド大会に出場し、強豪南アフリカから歴史的勝利をあげると共に、大会ベスト15にも選出された。日本代表キャップ57。2021年シーズン終了で現役を引退。2021年7月より、静岡ブルーレヴズ CRO(クラブ・リレーションズ・オフィサー)を務める。

──ビジネスサイドとして、開幕戦をどう評価していますか?

集客の面で言うと、かなり厳しい。もともとは「15000人満員に」という目標を掲げた初ミッションでしたが、2745人という数字になっています。試合開催に関わる収支でいけば、恐らくマイナスです。赤字という現状を考えたら、コロナを言い訳にせず、真摯に向き合っていかなければいけないなと考えています。

──反省点や改善点を社内で共有されていると思います。どのように今後につなげていきますか?

「一方通行にならない」のが一番大事だと思っています。

我々は色々な情報をホームページ、SNSで出しているのですが、ラグビーのお客様は50歳から上の方も多いんです。そういった方はホームページやSNSをほぼ見ていません。それに実はコアなファンの方々って、イベントは大して必要としていないんですよね。

一方で、ダイレクトメールを送信すると、それを見ている方の率はかなり高い。8割から9割がメールを開封して見てくださっています。ですので、こちらがホームページやSNSでの情報発信が良いのでは? と思っていても、実情としてはダイレクトなメッセージのほうが効果は出ている。自分から積極的に情報を取りに行く、ホームページを検索して調べるほうが実は少ないんです。そういった現状がラグビー界にはあります。

ただ、たとえ今は来場者の方々がほぼ見ていないという状況でも、新しいお客様が何を見るかと言えば、やはりホームページやSNSになってきます。来場いただくきっかけの一つになるようなイベントも考える。コアなファンを大切にしながら、ファミリー層や若い層への「種まき」が必要です。

目の前の数字だけにフォーカスするのでなくて、長期的にしっかり投資していかなければいけません。

>> 価格改定、ビラ配り、場内放送。五郎丸歩「クラブ経営者への道」
>> ラグビー界のアイコン、五郎丸が語る「ラグビー」と「ビジネス」の共通点とは


五郎丸 歩◎1986年福岡県生まれ。3歳からラグビーを始める。早稲田大学在学中、全国大学選手権で優勝を経験。ワールドカップ2015 イングランド大会に出場し、強豪南アフリカから歴史的勝利をあげると共に、大会ベスト15にも選出された。日本代表キャップ57。2021年シーズン終了で現役を引退。2021年7月より、静岡ブルーレヴズCRO(クラブ・リレーションズ・オフィサー)を務める。
連載:五郎丸歩、クラブ経営者への道

文=大島和人(スポーツライター) 編集=宇藤智子

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