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国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

MATSUDA ROAD STAR が磨き上げられて登場

1989年から4代を通じて世界の運転好きに限りのない幸せをふりまき放ったマツダ・ロードスター。90年代のオープンカーのブームに火をつけたことでも有名だ。つまり、ロードスターが現れなければ、ポルシェ・ボクスター、メルセデスSLK、BMW Z3、アウディTTなどは生まれなかっただろう。

そして昨年末に、2015年にデビュした4代目のマイナーチェンジ版として、新技術を搭載したロードスターとロードスターRFが登場した。新機軸「キネマティック・ポスチャーコントロール(KPC)」が追加された特別仕様車の「990S」と高級な室内を採用する「テラコッタセレクション」が出たので、乗ってみることにした。

やはり、ロードスターを語るには、「伝説」という言葉しかないだろう。2016年には世界で最も売れている「2人乗り小型オープンスポーツカー」として生産累計世界一の100万台を早くも達して、ギネスブックに認定された。まさにロードスターほど世界的に祝福されるオープンカーはないはず。

2005年と2015年に、国内の最優秀車賞である「日本カーオブザイヤー」を2回も受賞したほか、2016年には英国の有力誌オートカーの「ベスト・ドライバーズ・カー賞」を獲得し、同年には世界カーオブザイヤー賞もゲット。また、アメリカの名門「カー&ドライバー誌」の10ベスト賞には、10回ほどランクインされている。

テラコッタセレクション
ロードスターRF テラコッタセレクション

さて、今回発売された「990S」がプラスされたロードスターと、ロードスターRFに追加された「テラコッタセレクション」のどこが変わったのか? 正直なところ、外観には変更点はどこにもない。変わったのは中身。つまり、マツダはボディのデザイン面に完璧に満足しているということだ。世界カーデザイン賞など多くの賞を受賞した経緯だけあって、ユーザーもかなり満足しているようだ。変更点はボディ下に隠れている。KPCがついたことと、軽量化を図ったこと、そして内装や質感がより一層高級化されたことがポイント。

さて、この特別仕様車のネーミングを見て目に止まるのは、「990S」だね。

その思わせぶりな数字は車重990kgということ。この仕様でマツダは30年以上前に初代ロードスターが狙ったライトウエイトな性格と走るダイナミックスに戻したい、というか、それより優れた仕様を作りたいという。そんなクルマを実現させるために、RAYS社製ホイールで一本あたり800g、つまり計3.2kgの減量に成功した。しかし、通常のブレーキシステムより多少重いブレンボー製対向4ピストンキャリパーを採用することによって、重量差はチャラ。

ブレーキの写真
走りを追うならbrenboは必要だ。

そこで、ルームミラーやサンシェードの重さ、シートスライドのレバーの厚み、キャンバストップの生地の重さにさえこだわり、990kgを実現。さらに、エアコンはフルオートより軽いフルマニュアル式だし、ナビも軽量化を図るために最小限に止まっている。

文=ピーターライオン

マツダ
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