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世界が直面する課題の解決方法

(c) Siemens AG

テクノロジーは経済のバックボーンを変革し、サステナブル・リカバリーを可能にします。世界経済フォーラム(WEF)のアジェンダからご紹介します。

この記事は、1月17日から21日にわたってWEFがオンライン形式で開催した「ダボス・アジェンダ」の一部です。


・今は、サステナブルな未来を形作るための、またとない機会です。
・残された時間はわずか。あらゆる側面で行動を加速していく必要があります。
・テクノロジー、スキル開発、そしてグローバルな協力が最も重要です。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が発生したとき、私を含め多くの人々が、これを機に世界をより良い方向に変えていこうと話していました。私たちは、この危機に対する人類の対応力、そして適応能力に感銘さえ受けました。人類は記録的な速さでワクチンを開発・製造し、最悪の事態は過ぎ去ったという希望を持てるようになったのです。

しかしその後、サステナブル・リカバリーに向かう中で、私たちは更なる問題に直面しました。インフレ率の上昇、エネルギーの不足、サプライチェーンの混乱、新型コロナウイルスの変異株の出現による金融市場の動揺。そして、一時的に減少した二酸化炭素の排出量は再び急増し、地球温暖化防止への道が遠のいてしまいました。

絶好の機会が消えてなくなったわけではありません。しかし、私たちが行動を加速させなければ、サステナブル・リカバリーを実現する機会をまたしても逃してしまうでしょう。

私が取り組みを強化すべきと考えている行動分野は、以下の3つです。

1. テクノロジーを活用した経済の変革


産業、建物、エネルギー、輸送システムなど経済のバックボーン全体を変革していく必要があることは明らかです。より少ない資源でより多くのことを行い、持続可能で公平な成長を実現する必要があります。

幸いなことに、これを実現する技術を私たちは持っています。再生可能エネルギーと輸送の電化の統合を可能にするスマートグリッド技術や、製造業やサプライチェーンの持続性とレジリエンス(強靭性)を高めるデジタル技術などがあります。

サプライチェーンのレジリエンス(強靭力)と持続性を高める


これは昨年、長期間に渡って大々的に報道されていたため驚きはないと思いますが、多くの経営者がサプライチェーンのレジリエンス向上を今年の優先事項としました。

経営者が直面する最大の障害の一つは透明性の欠如です。マッキンゼーの推定では、自社のサプライベースを第2層以降まで可視化している企業はわずか2%。戦略的関連性がある商品について、下請け供給者の構造がわからないようでは、潜在的なリスクや脆弱性を特定することは困難です。

文=Roland Busch, President and CEO, Siemens AG

サステナブル
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