Close RECOMMEND

国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」


SW:初EVである4番目のモデルを今まさに決めようという段階に入っています。やはり、通常の開発から外れたモデルになリますので、クルマとして競争力を持たせるために、またランボルギーニの本来の個性をキープするためには、どれだけのパワーが必要かというのを考えなければならないと思います。また、道路を走った時に、どういう挙動を示すかをしっかりと開発すべきだと思います。それに、EVはどういう乗り味が良いかどうかを決める必要があります。最近、色々なEVには乗っていますが、そのセットアップ次第でいくらでもできることがわかったんですね。パフォーマンスと言う意味では、大きなパラダイムシフトではないと思っています。

PL:電気自動車になると、バッテリーやモーターが低い位置に配置されるし、大きなV12エンジンを積まなくなります。つまり、今までのパワートレーンがコロッと変わるので、外観デザインも一新できるチャンスだと思います。

SW:まず、第1段階はハイブリッド化なので、新しい世代にはなりますが、外観はそんなに変わらないし、ひと目でランボルギーニであることがわかります。ところが、完全なEVとなると、デザインも新しいアプローチになると思います。デザインの観点からは、すでに今までにない新しいデザインを取り入れるスタイリングになっていますが、言うまでもなく、そのデザインはもちろん、一眼でわかるランボルギーニのデザインになります。

PL:最近、50年前の名車に讃えて、クンタッシュ(日本でいう「カウンタック」)LP800というスペシャルモデルが登場していますが、これからはそう言うスペシャルモデルを出し続けますか?

カウンタックの写真
LP800

SW:クンタッシュはランボルギーニの歴史の一部であり、DNAの一部である非常に大事なモデルです。デザイン面でもそうですし、エンジンが縦置きのレイアウトという技術面でもそうですし、ガルウィングのドアもそうです。それが、脈々と世代ごとに受け継がれてアヴェンタドールにまで繋がっているわけです。

クンタッシュの登場によって、それまでのスーパースポーツカーのイメージは、ファンからみても、業界の全体にとっても、ガラッと変わった、それだけ特別な存在だったわけなんですよね。スペシャルモデルはクンタッシュの節目なので讃えましょうということになった。僕は個人的にレトロとか、過去ばかり振り返ると言うのは、あまり良くないだろうと思っています。それより未来を見せて、技術にしても、デザインにしても、新しいアプローチは常に挑戦し続けていることが凄く大事だと思っているんです。

このインタビューでヴィンケルマン社長は、EVが出ても、走りのスリルと見た目の感動は変わらないし、ランボルギーニなりの夢をファンに与え続けると言うことを保証してくれた。EV化に合わせて、今までよりさらに感動と喜びをもたらしてくれるランボルギーニが生まれることを、今から期待しよう。

国際モータージャーナリスト、ピーターライオンの連載
「ライオンのひと吠え」過去記事はこちら

文=ピーターライオン

ランボルギーニEV
この著者の記事一覧へ

PICK UP

あなたにおすすめ