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(c) Waymo

アルファベット傘下の自動運転テクノロジー企業「ウェイモ(Waymo)」は、貨物輸送大手JBハント(J.B. Hunt)との提携を拡大し、同社がロボットトラックサービスの最初の顧客になると発表した。

アーカンソー州ローウェル本拠のJBハントは昨年、ウェイモの物流部門であるウェイモ・ビア(Waymo Via)と、テキサス州のI-45フリーウェイで貨物輸送を行うパイロットプログラムを開始した。ウェイモは公式ブログの中で、「今後数年以内にテキサス州で完全自動運転の運用を開始するする際、JBハントが最初のパートナーになる予定だ」と述べた。

両社は、ウェイモの自動運転大型トラック(万が一に備え人間のドライバーが同乗している)を使ったテストを開始するという。

「この戦略的提携によって、両社は自動運転トラックの展開を成功させる基盤を作ると同時に、自動運転技術の利点を生かすための道を切り開くことになる」と、ウェイモでトラック事業の商業化を主導するCharlie Jattは述べている。

ウェイモは、フェニックス郊外で展開中のオンデマンド・ロボットタクシーで、わずかではあるが収益を上げており、今後はサンフランシスコのベイエリアにサービスを拡大する予定だ。同社は、もともとグーグル内の自動運転開発プロジェクトとして発足し、10年以上に渡って技術開発を行ってきたが、ここにきて自動運転トラックや貨物輸送が事業の中核になりつつある。

物流が自動運転の主戦場に


その背景には、貨物輸送に対する需要の高まりや、長距離トラック運転手の不足に加え、市街地よりも高速道路の方が自動運転の運用が簡単であることなどが挙げられる。競合のTuSimpleやEmbark、Aurora、Kodiakも8000億ドルと言われる米国のトラック市場をターゲットにしており、彼らとの競争が激化しつつある。

JBハントは、テキサス州から開始するウェイモとの複数年に渡る提携プログラムを通じて、全米の配送オペレーションに自動運転トラックを配備する方法を学ぶことができるとしている。両社は、金銭面の詳細は明らかにしていない。

「ウェイモ・ビアと昨年実施したパイロットプログラムは、自動運転技術を我々のオペレーションに導入する方法を理解するのに役立った。我々は、自動運転技術によって、北米で最も効率的な輸送ネットワークを構築できると確信している」とJBハントのチーフ・サステナビリティ・オフィサーであるCraig Harperは述べている。

ウェイモが運用している約50台のAI対応トラックは、LiDARや、レーダー、カメラなどのセンサーに加え、高性能なコンピューティングシステムを搭載している。現在は、万が一の事態に備えて人間のドライバーが運転席に座っている。先月、TuSimpleは、アリゾナ州で完全無人の自動運転トラックを使った試験走行を完了している。

編集=上田裕資

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