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子どもの脳の力を伸ばすために、家庭でできること


木村氏は幼児教育を本格的に学ぶために、2017年、世界的にも注目されている「ペリー幼児教育」を実施しているハイスコープ教育財団を訪れ、研修を受けた。そして、この時に目にしたある言葉に感銘を受けたと言う。

「ハイスコープ教育財団の研修プログラムの最初に書いてあった『すべての子どもが能力のある探求者である』という言葉を見たときに、あーなるほど、と思ったんです。運動が得意とか苦手という個体差はありますが、子どもは基本的には体を動かすことが好きなんです。だから、まず大切なのは子どもがそもそも持っている自然な動きを大事にするということです」(木村氏)


Halfpoint / Shutterstock.com

木村氏は自身のお子さんがようやく座れるようになった小さい頃、座り込んで引き出しを開けて中のものを出し入れしたり、ボックスティッシュの中身を夢中になって出したりしているのを、あえて止めずに見守っていたという。

「大人からしたら危ないとか、ティッシュがもったいないとか、ちらかるとか思いますが、子どもはその動きに夢中になって集中している。スポーツの世界などで言う、ゾーンに入った状態になっているわけです。その状態を止めずに見守ることで、集中力が身につくと思ったんです。その影響かどうかはわかりませんが、10歳になる娘は今、教えたわけでもないのにルービックキューブをあっという間に揃えることができるようになりました。YouTubeなどの動画を集中して見て、独学で覚えたようです」(木村氏)

こうしたケースとは反対に「うちの子は飽きっぽい、集中力がない」という相談を受けるという。しかし、これに関しても木村氏はちょっと違う見方をしている。それは子どもが飽きっぽいのではなくて、注意力の切り替えのスピードがすごく速いため、子どもたちの切り替えのスピードに親がついていけていないだけだと言うのだ。

飽きっぽいと悲観したり、子どもの動きを止めたりするのではなく、子どもの気が済むまで見守ることが大事なのだそうだ。


ImageFlow / Shutterstock.com

文=濱中香織(パラサポWEB)

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