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SDGsを活用した「発信型三方良し」ビジネスを探る

日本の生産地応援バーガー 真鯛カツ<愛媛県愛南町>(左)と「白焼きうなぎライスバーガー」(右)

SDGsは2021年、「第34回 小学館DIMEトレンド大賞」に選ばれた。さらに「現代用語の基礎知識選 2021ユーキャン新語・流行語大賞」でも、SDGsがノミネートされた。1年を象徴するトレンドに挙がるほど、注目を浴びるようになったことがわかる。

2015年9月に国連サミットで採択されてから6年あまり、世界の動きから出遅れ気味の日本だったが、ようやくトレンド入り。電通の調査によれば、国内のSDGsの認知度は54%(2021年4月)と、前年同時期からほぼ倍増していることからもSDGsの広がり伺える。

最近、それを身近に感じる出来事があった。筆者が監修しているジャニーズグループ「A.B.C-Z」のラジオ番組『A.B.C-Z 今夜はJ’s 倶楽部』(NHKラジオ第一)内のコーナー「A.B.C-Z と学ぶSDGs」でのこと。

11月の公開収録に出演した際に、若者の感度の高さをひしひしと感じたのだ。番組内で5人のメンバーがそれぞれ自分の取り組むSDGsゴールを発信すると、ファンからも多くの共感を得ていた。

認知度ではなく「理解度」が課題


このような流れの中で、日本企業にはどのような役割が求められているのか。「認知度」があがってきた今、「理解度」が課題だ。

17カテゴリを網羅する必要はないが、自社が関係する目標を理解できていないと、いざSDGsに取り組んでも、実態が伴っていない「SDGsウォッシュ」と非難されかねない。SDGsの活用の程度で企業により差がつき、消費者から選別されていく段階に入っている。

企業およびビジネスパーソンは、こうしたSDGsの内容までを理解したうえで「SDGs経営」に取り組む必要がある。

SDGs経営とは、経営の4要素である「ヒト・モノ・カネ・情報」のすべてにおいて、SDGsを活用する経営である。つまり、SDGsを社内の“共通認識”として共有したうえで、重点事項の選定、目標設定と進行管理、経営戦略、発信などすべての経営プロセスでSDGsを念頭において考えるのだ。

SDGs経営を推進することで、対外的にはグローバルでの企業価値を高める効果があり、対内的には社会課題解決型のイノベーションの実現や、従業員のモチベーション向上につながるといった効果がある。

文=笹谷秀光

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