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Avalon Consulting 代表取締役社長 竹内健登

今回ご登場いただくのはAvalon Consulting代表取締役社長の竹内健登氏。「ホワイト企業内定率100%」を請け負う画期的なキャリア教育機関「ホワイトアカデミー」を立ち上げるに至った背景と、事業を成長させる先に見据えるビジョンを伺いながら、さらにはウイスキーや万年筆を愛し、ホテルホッピングを楽しむコノワスール(目利き)としての側面も紹介しよう。


日本人に足りない戦略的発信力を身につけさせる


──自己紹介を兼ねて、御社並びにご自身のお仕事についてお聞かせ願えますか?

竹内:ホワイトアカデミーという、高校・大学接続型のキャリア教育機関を運営しています。高校2年生から受験と就活をセットにして始める“人生を劇的に変える”ような塾です。

高等部と大学部に分かれており、高校生のキャリア教育としては総合型選抜入試(AO入試)対策を、大学生のキャリア教育としては就活対策の具体的な指導をそれぞれ行なっています。生徒たちは、キャリアを基軸に自分の人生をどうしたいかという方向性をまずは見定め、必要な行動を取ることを通じて自分自身を磨きます。さらに日々のトレーニングによって、自分を他者に発信するために役立つあらゆるスキルが身についていきます。

重要なのが理論的思考力であり、それをもとに自らの考えを作文や小論文の形で発信するための文章力や、それを面接でちゃんと話せるようなアピール力も身につけなくてはなりません。我々はこの力を「戦略的発信力」と定義し、カリキュラムに入れることで、社会に出てからもきちんと発言し、活躍できるような人材輩出を目指しています。

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──既存の教育機関では教えてもらえない、より実践的な内容が学べると?

竹内:ええ、日本の教育は受験のためだけの詰め込み式で、企業に勤めて、上から言われたことを聞くだけの兵隊を育てるためのものではないかと疑ってきました。でも、これから海外に打って出なければ勝ち目のない日本の将来を考えると、自分で何か新しい仕組みを考えたり、自ら論じて発信することができるような人材が必要不可欠であることは異論を挟む余地がありません。そのためには自分の在り方というか、自分はどう生きていくのかといった思想がないと発信できませんから、その部分から指導していくための新しい形の教育が必要だったのです。そのために、就活塾とはいえ、高校2年生から学び始めることのできる長期カリキュラムへと展開が広がっていったという経緯があります。

──社会で、世界で活躍する次世代を育てるという、非常に意義の大きなお仕事ですね。

竹内:はい。そうした教育によって、塾で学ぶ生徒本人の人生をより豊かにするだけでなく、社会にも貢献できるというのは、我々にとっても大きな喜びになっています。

──具体的にはどのような教育内容になるのでしょうか?

竹内:さきほど言った「戦略的発信力」というものを、要素ごとに分解して徹底的に教えていきます。根本に必要なのが、先述した論理的思考力です。これについてはひたすらトレーニングを積むのみで、高校生でしたら、例えばSDGsのようなテーマを与えて「あなたが考える課題とその解決策について、800文字で論じなさい」といった訓練を何度も何度も繰り返し行います。

大学生であれば、まずトピックス探しから自分で行えるよう、経済新聞を読む習慣をつけさせるところから始めます。例えばITとか海運とか、何か自分なりのトピックスを決めたら、それに関するさまざまな情報を要約させ、さらに自分なりの意見を論じてもらいます。これをひたすら繰り返していくと、論理的思考力もそうですが、さらに社会から見た自分といったメタ認知の能力も身についていきます。次の段階では、コンサルティング会社の面接で出るような課題、例えば「大手コーヒーチェーンの売り上げを1.2倍にするためには、どうすればいいのか?」といった課題を与え「それを1分間で発表しましょう」というような形でトレーニングを積ませます。



──まさに即戦力となりそうな実践ですね。それを学生のうちから学べるというのは、また心強いですね。

竹内:ホワイトアカデミーには一流企業で現役で働く講師陣が70名以上もいて、指導にあたっています。彼らは学生からすれば、キャリアの手本となるような優れたビジネスパーソンですから、本物に触れるうちに自然と社会で通じる実力が身につくわけです。

──ホワイトアカデミーのポリシーとはなんでしょうか?

竹内:ホワイト企業に内定、あるいは志望校に合格できなければ授業料はいただかない、というところですね。お金をいただく以上は必ず結果を出します。お陰さまで、ホワイト企業の内定率は100%を維持しているほか、昨年度の大学受験の合格率も100%でした。

──そもそも就活塾というビジネスモデルは、どのようにして生まれたのでしょうか?

竹内:実は、僕自身が東大卒であるにもかかわらず就活でものすごく苦労しまして、1年間就職留年した経験があるんです。だから、就活生の気持ちが痛いほどよく分かる。しかも、その後にデロイトで人事系の仕事に就いたので、採用する側の事情や気持ちもよく分かるんです。

自分が学生の頃に、もしも人事の価値観や採用基準にまで通じていて、就活まで親身にアドバイスしてくれる先生がいてくれたら――、という当時を振り返っての悔しい気持ちがあってこそ、同じように就活で悩み苦しむ学生たちの力になりたいと思えたんです。自分自身の体験がなければ、就活の塾をやろうとは思いつかなかったでしょう。



──とても意義のあるお仕事ですね。では、竹内さんが仕事に生かすために、自分へのインプットとして心がけていることはなんでしょうか?

竹内:人脈のメンテナンスを定期的に行うことです。新しい情報をもたらしてくれるような友人たちと仲良くさせてもらって、定期的に情報交換をすることが仕事の役に立っています。特に就活塾はさまざまな企業の内情や採用方針を知らないとできない仕事ですので、外の人脈からもたらされる生の情報を何より大事にしています。

──仕事以外で、趣味など夢中になっていることはなんですか?

竹内:各種白書の調査が趣味なんです。さまざまな分野の白書を買い漁って、今後の日本や世界の展望に思いを巡らせることをよくしています。

一流のモノや時間、体験からインスピレーションを得る


──では「三種の神器」と呼べるような、仕事に欠かせない大事な道具はなんでしょうか?

竹内:万年筆、PC、スマホでしょうか。なかでも万年筆にはこだわりがあって、筆記用具としての機能性のほかに装身具としての価値もあり、持ち主の審美眼や格を表すもの、つまり自己プレゼンテーションの道具でもあると思っています。いいスーツを着て、いいビジネスの話をして、いざサインのときに取り出したのが安物のボールペンでは、一貫性に欠けてしまいますから。



もうひとつ、僕にとっての万年筆は“使える芸術作品”でありインスピレーションの源です。今日もカランダッシュ、デルタ、S.T.デュポンなど幾つかもってきていますが、例えばこのモンブランのパトロンシリーズ「オマージュ トゥ ハドリアヌス リミテッドエディション」は筆記用具でありながらローマの五賢帝の一人、ハドリアヌスの思想や偉業を讃えるものであり、これを使うことで彼の薫陶に触れられる気がするんです。

──万年筆のほかにも、自分を成長させるために触れるようにしているものなどは?

竹内:ホテル巡りが好きですね。最近は海外に行けなくなってしまった代わりに、妻と二人でパーク ハイアット 東京、グランド ハイアット 東京、ザ・リッツ・カールトン東京、アンダーズ 東京、東京エディション虎ノ門といった都内のホテルに泊まりに行くことを楽しみにしています。プールで泳ぎ、レストランで食事をして、バーでゆっくりウイスキーを飲み、最後に部屋で締めの一杯を飲むことができたら最高の贅沢ですね。

上質な体験というのは、やっぱりいいインスピレーションを与えてくれるもので、生徒の就職が内定したときも、パーク ハイアット 東京の「ピーク ラウンジ」でお祝いをするんです。それまで勉強一筋で頑張ってきたところに、サプライズ的に上質な体験をプレゼントしてあげることで何よりの労いになりますし、立派な大人になろうっていう気持ちにもなるんじゃないかなと思うんです。



──そういえば、大人の嗜みとしてのウイスキーもお詳しいのだとか?

竹内:アイラ島の、ちょっとスモーキーで癖のあるものが好きで、カリラとかラフロイグをよく飲みますね。ブレンドだったら、置いている店は少ないですが、ロイヤルハウスホールドも美味しい。ウイスキーは、若い頃から通っているバーのバーテンダーさんから教わってきました。いまも一人で行って、本を読みながらゆったりと飲むというのが、いい気分転換になっていますね。でも、実はワインにはまだ踏み入れていないので、詳しい会員の方がいらっしゃったら、ぜひ教えてほしいと思っています。

──いいものを知る竹内さんだからこそ教えてほしいのですが、「ビジネスの武器」になる、とっておきの手土産はなんですか?

竹内:相手の会社の新卒採用課題の解決策を、データとともに持っていくことです(笑)。

──それは意表をついた、嬉しい手土産ですね。最後に、Forbes JAPAN SALONに期待することがあれば、お聞かせいただけますか?

竹内:みんなで一緒に日本の教育を変え、日本の産業競争力を高めるような取り組みをしていけたらいいですね。そして、その取り組みで育った人材を受け入れてくれる企業と連携していけたら、というのが期待していることです。

日本の教育を、国策から変えるということを悠長に待っている時間はありません。日本は今後、こんな産業を伸ばすべきだから、そこから逆算してこんな人材を育てていきたいというようなビジョンのもとに、我々民間企業がイニシアチブを取って、教育を、人を変えていかなくてはならない、そう考えています。いつか、そんな想いを共にできるようなメンバーたちと学校を訪ねて、一緒に授業を行えたら嬉しいですね!


たけうち・けんと◎2016年、内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーを創立。大学受験領域にも参入。東京大学工学部卒、元デロイトの人材戦略コンサルタント。造語「ホワイト企業」の名付け親。著書に『子供を一流ホワイト企業に内定させる方法』(日経BP)、『就活の教科書これさえあれば』(TAC出版)など。塾のYouTubeチャンネル「就活塾 ホワイトアカデミー」では、ホワイトな業界の紹介や大手企業の倍率、ESの添削を公開するなど塾の就活ノウハウを一部紹介している。
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCm1vSnSBj7kksfi8GIBnu0g

Promoted by Forbes JAPAN SALON / interview & text by Shigekazu Ohno(lefthands) / photographs by Takao Ota

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