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起業家たちの「頭の中」


──起業家の素養、3つめはいかがでしょうか?

最後の3つめは「粘り腰」です。

私がバルクオムの事業をはじめて7年半、大学を中退してはじめての起業から数えると12年が経ちました。最初から天才的にビジネスを成長させる牽引力があるタイプでは決してありませんでした。

それでも10年間同じことを「粘り腰」を持って諦めずにやっていれば一定の結果に繋がる、というのが私の経験則による感覚です。

例えばこのコロナ禍の中で事業が急成長している会社は、マクロ環境のトレンドを受けて楽して成長しているわけではなく、これまで粘り、貯めてきたアセットが結果として表出しているだけだと思うのです。

もちろん事業によって何年続けるべきかの判断は異なりますが、どんな事業も「粘り腰」が無いと立ち上がらないと思っています。

──起業に際し、野口さんはなぜ「メンズスキンケア事業」を選ばれたのでしょうか?

実は私自身はスキンケアを全くしていない、美容知識ゼロの状態からこの事業をスタートしているんです。

ではなぜメンズスキンケア事業で起業したかというと、譲れないポイントが2つあったからです。

1つめはニッチなバーティカル領域でいいから「世界No.1企業になれる」こと。

2つめは「日本でやる優位性がある」こと。

この2つの基準で何十個もの事業アイディアを作り、最終的に残ったのが「メンズスキンケア」という事業テーマでした。

──原体験ではなく、目指したい事業像から逆算して選ばれたというわけですね。その場合、困難に直面した際に乗り越える原動力がない、といったことも想定されますがいかがでしょうか?

おっしゃる通り、私もメンズスキンケアをやると決めてから8年近く経過していますので、困難もたくさんありました。

ここで重要となるのは「自分の仕事を好きになる力」。


野口卓也(のぐちたくや)◎1989年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部中退。ITベンチャー等複数の企業を立ち上げ、2013年にBULK HOMME事業を開始。2017年、組織再編を経てバルクオムを設立、代表取締役CEOに就任。

例えば起業家という観点でお話しすると、ビジネスがグロースして行くと必ずバックオフィス構築などもしなくてはいけなくなります。バックオフィス構築がやりたくて起業する人ってそんなにいませんよね。

でも「自分の仕事が好き」であれば、どんなことも全力で楽しんでやることができます。好きになって、執着的に取り組むことが仕事の本質だと思っています。

文=下平将人 提供元=DIMENSION NOTE by DIMENSION, Inc  編集=露原直人

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