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Roberto Finizio/Getty Images

リドリー・スコット監督の『ハウス・オブ・グッチ』は悲劇的な映画だ。いがみ合う一族が、株を巡り争い、互いの才能を損ない合う悲しい物語を描くことから、「ファッション・ギャング映画」とも称され、豪華キャストも相まって米国で大きな興行成績をあげている。

殺し屋を雇ってマウリツィオ・グッチを暗殺した元妻のパトリツィア・レッジャーニを演じるのは、レディー・ガガだ(レッジャーニは現在72歳で、18年間の服役をへて2016年に出所している)。マウリツィオ役にはアダム・ドライバーが、パオロ・グッチ役にはジャレッド・レトが起用された。

グッチは同作の製作に協力し、保管していたアイテムを貸し出した。コスチュームデザイナーのジャンティー・イエーツによると、同作の美術チームはグッチの1970~80年代を象徴する保管品からビンテージ品数点を借用した。

その結果、「1stディブス」や「ポッシュマーク」、「エッツィー」などのフリマアプリでは、グッチのビンテージ品が次々と出品されている。ただ、出品されているのは1990年~2004年のトム・フォード時代のものだ。それ以前のグッチのビンテージ品を見つけるのは難しいとされる。

英スーパーチェーンのアスダも、傘下の衣料品ブランド「ジョージ」の50店舗にグッチのビンテージもの30点を隠す宝探しイベントを実施した。

本作は、グッチのビンテージアイテム愛好家にとって夢のような映画だ。作中には「ジャッキー」や「ジャッキー・バルドー」など、1970年~80年代のビンテージハンドバッグが多数登場しており、鑑賞した愛好家は同じものを購入したくなるだろう。

ただ、全てのアイテムがグッチから提供されたわけではない。コスチュームデザイナーのイエーツは、監督に見せるために大量のグッチ商品をイーベイなどのオークションサイトで購入したのだという。レディー・ガガの個人所有品から貸し付けられたアイテムもいくつかあった。

イエーツは、1921年のグッチ創業の地であるフィレンツェのグッチ美術館からインスピレーションを得たとも語っている。

編集=遠藤宗生

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