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(c)Arc

元スペースXのエンジニアの技術を投入した電動ボートを製造するスタートアップの「アーク(Arc)」は、2022年初頭にハイエンドのボートの生産を開始する予定だ。ロサンゼルスを拠点とする同社は11月23日、Eclipse Venturesが主導したシリーズAラウンドで3000万ドル(約35億円)を調達したことを発表した。

今回のラウンドを主導したEclipse Venturesのグレッグ・レイチョウ(Greg Reichow)は、かつてテスラのバイスプレジデントを務めた経歴を持ち、新たにアークの取締役会に参加する。

今回のラウンドには、ウィル・スミスのDreamers VCやケビン・デュラントとリッチ・クライマンのThirty Five Ventures、ショーン・コムズのCombs Enterprisesらも参加した。また、アンドリーセン・ホロウィッツなどの既存投資家らも参加した。

アークは、CEOのミッチ・リーと元スペースXのエンジニアでCTOのライアン・クックらが共同で設立した企業で、最初のモデルである30万ドルの電動ラグジュアリーボート「Arc One」の注文を受け付けている。同社は来春、200kwhのバッテリーパックを搭載した全長約7メートルのボートを顧客に提供する予定だ。

「電動ボートには、信頼性やコストパフォーマンス、メンテナンス性、静粛性、スピード、そして環境への配慮などの面で大きな利点がある。難しいのは、性能と価格でガソリンエンジンのボートに対抗することだが、当社のチームは豊富な経験を持っている」とリーは述べている。

アークの資金調達の報せは、GMがシアトルに本社を置く電動ボートの競合メーカー「ピュア・ウォータークラフト」の25%の株式を取得すると発表した翌日に発表された。ロイターによると、GMは1億5000万ドルを出資し、ピュア・ウォータークラフトに部品や生産の支援を提供する契約を結んだという。

アークのArc Oneは、リチウムイオン電池を搭載し、最高出力は475馬力、最高速度は約64キロ、最大搭乗人数は10人とされている。

同社の取締役会に加わるレイチョウは、2016年7月までテスラの製造部門とオペレーション部門を率いていた。アークは、彼の経験を活かして、Arc Oneの生産を強化していくと述べている。

「アークの理念やEVのイノベーションを活用する能力は、すべての乗り物を電動化するビジョンを私に示してくれた。テスラでの経験を活かし、彼らの生産を加速させることを楽しみにしている」と、レイチョウは話した。

編集=上田裕資

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