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コーは、「とても競争の激しいラウンドでした」と振り返り、世界最大級のファンドから、もっと高い評価額のオファーを複数受けたが、キンネビックがヘルスケア分野を専門としている点を評価し、それらは断わったと補足した。「過去数年間、特に過去1年間の成長を反映した評価だと思います」

コーの言う成長は、創業後しばらくのあいだは、ゆっくりとした着実なものだった。会社を立ち上げて2年間、コーとチェクラウドは科学に取り組み、ビジネスプランを構築していた。

スプリングヘルスのチームは2018年までに、15の査読付き論文を発表し、大規模雇用者にサービスを展開し始めた。同社のアルゴリズムとマッチングサービスを従業員の福利厚生として提供すれば、心のケアを必要とする人々の大部分にリーチできるというのがコーの持論だった。同年、3人目の共同創業者であるアビシェク・チャンドラを含めた3人は、フォーブスの「30 UNDER 30」に選出された。

2018年から2020年にかけて、ホールフーズ、ギャップなどの企業と顧客契約を結び、スプリングヘルスは魅力的な福利厚生になるという仮説が証明された。

そして2020年、新型コロナウイルス感染症のパンデミックとそれに伴うメンタルヘルスのエピデミックが、ビジネスを加速させた。2020年前半、スプリングヘルスはシリーズAラウンドで2200万ドルを調達し、11月には7600万ドルのシリーズBを行った。そして今回、シリーズCで1億9000万ドルの出資を受けた。

コーはフォーブスに対し、今回の資金調達の狙いは2つあると語っている。スプリングヘルスを世界規模に拡大すること、従業員の家族全員にサービスを提供することだ。「私たちは、人間関係のカウンセリング、子どものメンタルヘルスケア、子育てのコーチングも提供しています。すでにさまざまな要素がそろっているため、家族の皆がサービスを体験できるプラットフォームを構築しているところです」

スプリングヘルスは価格モデルのすべては公表していないが、コーによれば、雇用者は通常、従業員1人当たり年間100~150ドルを支払うことになるという。従業員が支払う治療費は、治療や医療保険の内容によって異なる。

スプリングヘルスのアルゴリズムは、瞑想や、自分で行う認知行動療法(CBT)から、有資格の治療者や投薬管理まで、さまざまな治療法がマッチングの対象となっている。従業員が治療を受けようとしたとき、医療保険の対象となる選択肢を提示できるよう、雇用者の協力を得て、保険プランの理解を深めようとしている。

翻訳=米井香織/ガリレオ

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