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第一線で働きながらも女性らしさを忘れないスタイリッシュな経営者の顔と、家庭人としての母親の顔。両立の秘密は、自著の中でも「ワークライフバランスという言葉が嫌い」と書いているように、“ワーク”と“ライフ”をバランスさせていることではなく、一体化させているところにある。

「子育て中は、時間がなく、夜しか仕事に集中する時間が取れない時もありました。自宅で仕事をしている時に、寝ているはずの子供が起きてきて、寝室に連れて行ったら寝落ちしてしまった事も。そこからまた起き出すのって、本当につらいんですよ(笑)。でも、子供がいる喜びの方がずっと勝っていて、辛いと感じたことはありませんでした。それどころか、子育て中に仕事のアイディアが閃めいたり、子供の関係で知り合った先生などから発掘した著者も複数いました。

着道楽な両親の影響もあって、昔からファッションや洋服が好きなんです。ただ、経営者や編集者としてTPOやその場に対する自分の服装の影響には気を遣っているので、ほんとはもっと自由に思いっきりファッションしたい!」



柵は超えるためにある。常識を常識と思わないで


干場は今、“幸福の定義”の変革を肌で感じているという。

「20世紀は、『お金』があれば幸せだったかもしれないけれど、今はそれに加えて、自分自身がどのようにあるべきかという軸へ変わってきたように思います。

今は、お金、地位、夫、子供、美、この5つ全てを手に入れられないと幸せになれないのでは、と疲弊してしまう女性が多い。もちろん、この全てを手に入れたいと思って欲しいし、手に入れることはできます。欲張っていいんです。でも、全てを完璧にやろう、すべて完璧に出来ると思うのは、図々しい。傲慢です。いいんです、手抜きで。

それから、同時に手に入るとも限らない。順番でいいじゃない。長い目で見れば、気がついたら、全部やっていた、でいいんです」

一歩一歩キャリアを重ね、立ち止まることなく輝き続け、今なお、新たな挑戦を続ける干場から、最後にBeyondを目指す女性たちに贈るメッセージとは?

「Beyond つまり、何かを超える、ということですよね。

女性たちには、越えるべきハードルや壁は確かに多いでしょう。でも、ハードルがあるからこそ、超えられるわけでしょう?それは人生の大きなハードルもそうだし、日々の小さなアイデアや新しい事業企画でもそう。

何かハードルがあるとしたら、そこが狙い目、チャンス。柵、壁、ハードル、枠は、超えるために存在します。常識を常識と思わず、枠にとらわれないで進んで欲しい。今の視点から一歩下がって、別の角度で見ることで、次のステップを開く、未来への可能性が生まれてきます」

取材・文=中村麻美

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