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Photo by Chris Jackson/Getty Images

新型コロナウイルスへの感染を予防するために開発されたワクチンにはある程度、その他の種類のコロナウイルスが引き起こす感染症を防ぐ効果もあるとみられることが分かった。

生物医学のオープンアクセスジャーナル、Journal of Clinical Investigationに先ごろ掲載された論文の共著者、ノースウェスタン大学のパブロ・ペナロザ・マクマスター准教授(微生物学・免疫学)によると、「1種類のコロナウイルスに対するワクチンが、その他のコロナウイルスに対する防御効果を持つ可能性があることが確認できた」という。

この論文は、ヒトとマウスが持つ抗体が、以下3種類のコロナウイルスとどのように戦うかを調べた結果をまとめたもの。

・SARSコロナウイルス(SARS-CoV-1):2003年に重症急性呼吸器症候群(SARS)の流行を引き起こした
・SARSコロナウイルス2型(SARS-CoV-2):現在、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)のパンデミックを起こしている
・ヒトコロナウイルスOC43(OC43):一般的な風邪の流行を引き起こす原因

研究では、Covid-19の原因であるSARS-CoV-2のワクチンを接種した人、またはCovid-19にかかった人は、その他2つのコロナウイルスに対する抗体の量が増加していることが確認された。また、SARS-CoV-2のワクチンを接種したマウスも同様に、SARS-CoV-1とOC43に対する抗体が増えていた。

さらに、2004年前に開発されたSARS-CoV-1のワクチンを接種したマウスは、SARS-CoV-2に対する強い免疫反応を示していた。一方、OC43に対しては、「統計的には有意でも、それほど強い反応はみられなかった」という。

そのほか、SARS-CoV-2のワクチン接種を受けた人、Covid-19に感染した人はどちらも、インフルエンザに関連のある抗体が増えていることは確認されなかった。

編集=木内涼子

新型コロナコロナワクチン

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