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子どもたちが直面しているこうした“影のパンデミック”に対応することは、緊急の課題だ。親や自分の世話をしてくれていた大人を失うことは、子どもたちの長期的な心身の健康に、計り知れない影響を及ぼす可能性がある。

うつや心的外傷後ストレス、教育を受ける期間の短縮、自尊心の低下に加え、薬物乱用や自殺、性的虐待を受けるリスクが増すことなどは、すべて子どものころに親や主な保護者を失うことと関連している。

第1次世界大戦後に行われた調査では、兵士だった父親が自分の出生前、または子どものうちに死亡していた人は、寿命が短くなっていたとの結果が示されている。

ペディアトリクスとランセットに発表された2つの論文の共同第一著者であるCDCの研究者、スーザン・ヒリス博士は、経済的な支援に加え、メンタルヘルスや教育、里親制度に関するリソースの拡充といったさまざまな面を含めた総合的な対応が必要だとして、バイデン政権と各州に対し、子どもたちを支えるためのさらなる努力を求めている。

9.11同時多発テロが起きた後には、事件で影響を受けた家族を支援するための団体「Tuesday’s Children(火曜日の子どもたち)」が設立された。コロナ禍で保護者を失った子どもたちを助ける取り組みには、地方自治体や連邦政府に加え、こうした団体の活動を参考にすることができるかもしれない。

編集=木内涼子

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