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ロサンゼルスに移り住んでから1年後、大好きな占星術にのめり込むようになり、星の宿命について理解しようと、占星術が学べる「Debra Silverman Astrology」に入学した。

そして、『Real』廃刊から2年が過ぎた2019年に、プレザントはメディアを再開した。ただし、立ち上げたのは「Witchy Kid」という、有料で占星術占いを提供するサイトだ。さらに自分を売り込むため、星が行動と生活パターンをどのように決定するのかを説明する動画をTikTokで配信し始めた。

「占星術師がフルタイムの仕事になると予想していたかって? それはないです。クールな副業と考えていただけです」。プレザントはそう振り返って笑った。「そうこうするうちに、1日に2~3のセッションをこなすようになり、学校に戻ってクラスを持ってもらえないかと頼まれました」

やりたいことを、出来る範囲で自由に


TikTokのアプリをダウンロードしたのは、23歳になった2020年春だった。8カ月後にはフォロワーが10万人に達した。彼らはプレザントが、占星術の視点から恋愛や仕事、家族を理解する方法を解説した動画を視聴している。多くのフォロワーを獲得したことで、プレザントは現在、1回50分150ドルの占星術セッションを提供し、ミュージシャンとしての活動資金に充てられるようになった。また、子どものころに片思いし、のちに人生のパートナーとなった相手とハワイに移住した。



2021年に入ってからは、米小売り大手ターゲットと提携し、占星術をテーマにしたWitchy Kidパーソナルケアのコレクションの発売を開始した。7月には、プレザント自ら占星術を指導する「Witchy Kid Collective」を立ち上げ、コミュニティの育成を目指している。

「今回の起業の素晴らしいところは、あるべきかたちになるよう自然に任せられたことです。ビジネスの規模拡大やタイミングについて、外部からプレッシャーはありませんでした。私のやりたいことを、出来る範囲で自由にできたのです」とプレザントは言う。「それがとても健全だと思えるし、以前にはなかったようなかたちのインスピレーションが感じられます」

今回も単独での創業だったが、正しい道に向かってずっと歩んでいくためには、一度間違いを犯す必要があったのだとプレザントは考えている。

彼女は、現在の自分があるのは、担当してくれたセラピストやライフコーチの存在、日記と瞑想のおかげだとは言う。けれども、何より大きな感謝を抱いているのは自分自身に対してだ。ベンチャーキャピタルに支援される単一性の人生を離れ、自己成長型の複数性のなかで快適に生きることを選んだから今がある。

「土のなかに栄養がなければ、植物の成長が止まってしまいますよね。起業した後、そういう植物のように感じられてしまうことがあるんです。栄養がすっかり吸い取られ、空っぽになった感じです」と、プレザントは振り返る。「2年間リセットして、自分の心と体が求めていることを大切にしたこと。リセットボタンを押して、本当に好きなことや関心があることに、もう一度つながること。それが、私の心とキャリアの栄養になりました」

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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