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「自動車版のアマゾン」を目指す


10代の頃からコンピュータに親しんだタンは、独学でプログラミングを学び、2つのスタートアップ企業を立ち上げて売却し、シンガポール・マネジメント大学で学んだ。2010年にカーネギーメロン大学でコンピュータサイエンスの修士号を取得した彼は、シンガポールの大手通信会社Singtelの投資部門であるInnov8に勤務した5年間で、VCコミュニティでの人脈を広げたという。

タンがCarroの創業を思い立ったきっかけは、かつての同僚の中古車探しを手伝った際に、この分野には、品質や価格の透明性がほとんどないことに気付いたからだという。その当時、米国では、中古車販業者のCarvanaが、ほぼ完全にオンラインで事業を展開して成功を収めていた。彼は2015年、カーネギーメロン大学の同級生であるアディティヤ・レスマナやケルビン・チャンとともにCarroを設立した。

KPMGが発表したランキングによると、シンガポールは2021年に2年連続でシリコンバレーに次ぐ世界トップのテクノロジー・イノベーション・ハブに選出された。Carroは、シンガポール経済開発庁(EDB)傘下の投資会社「EDBi」をはじめ、B Capitalや三菱商事、ソフトバンクのビジョンファンド2などから累計4億ドル以上を調達している。

しかし、昨年は中国の清華大学でエグゼクティブMBAを取得したタンは、さらに大きな目標を掲げている。彼はCarroを自動車版のアマゾンに育てたい意向で、将来的に米国での上場を計画している。「企業価値の10億ドル到達は、まだスタート地点に過ぎない」と彼は話した。

編集=上田裕資

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