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レナクナッタx劇団四季コラボ
播州織の織元「丸萬」と打ち合わせする様子

大河内は劇団四季と西脇市を通して織元と繋いでもらい、自ら足を運んで糸選びをはじめ、デザインだけでなく機能性にもこだわり、コラボアイテムを仕上げていった。マーメイドスカートには観劇で長時間座ることを考えて防シワ加工を施し、巻きスカートのためウエストのサイズ調整も可能。ネクタイはフリンジ生地を使う場合、結びにくくなってしまうので、小剣部分に滑りの良い播州織を使用して結びやすくした。

レナクナッタx劇団四季コラボ
フリンジ生地のネクタイは結びやすい工夫を施した

7月に行われた展示会では、巻きスカートを試着した人から、軽やかな着心地の良さが好評だったという。8月3日から、「renacnatta」のオンラインショップで販売される。

お互い同じ志を持っていたから、良いものづくりができた


新たな価値を生み出せる面白さのある異業種コラボだが、足並みをそろえて前へ進めていくのが難しいところでもある。今回のコラボでは、依頼から商品リリースまで約2~3カ月とタイトなスケジュールの中で進めることになり、商品撮影の前日にアイテムが出来上がるほどだったという。

「異業種コラボは初めての取り組みで大変なこともありましたが、劇団四季のファンの方も、『renacnatta』のファンの方も喜んでくれて、これを着て劇場へ行きたいという声もたくさんあり、本当に意味のあるコラボだったと思います。特に印象的だったのは、劇団四季の方の『お客様の喜ぶ顔が見たい』という姿勢。私も生産者や職人の方の力になりたいという思いや、『renacnatta』の商品を楽しみにしてくれているファンへの思いを込めてものづくりをしています。お互いに、利益ベースではない価値観でものづくりをできたのが良かったのではないでしょうか」

レナクナッタ 大河内愛伽
Dodici代表取締役の大河内愛加

さらにコロナ禍で両社はオンラインでの打ち合わせを重ねていた。大河内が劇場に足を運び、担当者と初対面できたのは、劇団四季の俳優が完成した商品を着用して撮影した時。「感覚的に赤い劇場にこのデザインは映えるだろうなと思いましたが、仕上がりは想像以上でした。モデルに俳優さんを起用したのも新鮮でした」と明かす。

今回、劇団四季にとっても作品グッズ以外のものづくりのコラボレーションは初めて。劇団四季はファンに向けてこんなメッセージを送っている。

「今回のコラボ商品は、新作ファミリーミュージカルの衣裳に取り入れられている播州織をより身近に感じていただけるアイテムです。演劇という文化を発信し続ける劇団四季と、日本の伝統文化を守るためにファッションアイテムを生み出し続ける『renacnatta』の共演をどうぞお楽しみください」

演劇の舞台の華やぎと伝統工芸の意匠が詰め込まれた今回のコラボは、纏う人に何を伝えるだろうか。

レナクナッタx劇団四季コラボ
劇場の「赤」によく映える色合いのコラボ。コロナ禍にも華やぎを届けたいという思いが詰まっている

文=松尾友喜

D2C

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